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第二章:古代生物の取り扱い説明書には、こう、記されてあります(夢霧side)

ー天界・ムーンキングダム・バルコニー 時間とは、経つのは早く。 甥っ子は…。 十六歳になった。 流石、漆夜叔父様の遺伝を、ばっちり引き継いでいて、しっかりした子。 お嬢様からいただいた古代生物を扱うのに相応しい。だって、あれ、大昔に私も使っていたから。 「奇妙だけど…使い方さえ、解れば、楽しいのよねぇ。お嬢様が作った“グリフォン”」 私は、バルコニーで一人、紅茶を楽しんでいた。 使い方が問題なのは、見れば解る。得体の知れない物だと、最初見た者は引いてしまう。 だけど、解ってしまえば、使いがってがある物へ変化する。 所謂、メカニズムを知れば、古代生物の素晴らしさが解るという事。 しかしながら、蹄哉の話を聞いた時は、驚いた。 『蹄哉さんが…使ったら、ぷしゅーと、鳴って。萎んだというか、使い物にならないくらい潰れたというか。とても、言葉ではいい表せない姿になったから、僕、使わない様にって、決意したのに…』 まさか、音が鳴るとは思ってなかったらしい。 「上手く使えば、成長して、手助けをしてくれるのに」 私の“グリフォン”は、当に亡くなったけど。 漆津夜が渡された時に、お願いするべきだったわ。もう一度、育ててみたいと。 次は、どんな風に、姿を変えてくれるか、楽しみが増えていたかも知れない。 彼は、どうやって、連絡を取るのかが見物よね。

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