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幼馴染

男1「よーっし!んじゃぁ、カラオケいこうぜー!!」 女1「わぁ!!いいね楽しみ!!」 女2「秀一くんもくるでしょぉ〜?」 男2「そうそう!秀一もくるだろ??」 秀「ぁー…まぁ。楽しそうだし」 男3「そうそう!それいいんだよ!!」 そそ そろそろ注意した方が…か。 今まで何も言わなかったのは結局、俺がコイツに嫌われたくなかったから……… でもそれじゃあダメなんだよな… 翡「はぁ…………秀一」 秀「あ?…あぁ、水城か」 翡「水城かって……お前今日は会議があるって言っただろ??普段顔を出さなくても会議にくらいだしなよ」 俺の言うことが気に食わないんだろう、チッと舌打ちをして軽く睨まれる…でも目をそらさない 秀「ぁーはいはい、次から行けばいいんだろ、めんどくせぇ」 翡「うん、そうしてくれると助かる…じゃあ遊びすぎて補導されないようにね、君たちも、気をつけて」 とりあえず大事にならなかったので軽く注意だけをして立ち去ろうとした…が叶わなかった。 メンバーの中の一人の女の子が俺の腕に抱きついてきた 女2「翡翠くんもいかなぁい??私と楽しいことしようよぉ」 大きな胸を押し当て上目遣いで可愛くおねだり…。 あぁ、たしかに可愛いと思う…でも、興味はない 翡「ごめんね?今日は用事あるんだ…また今度誘ってくれないかな?」 そう言ってニコリと笑顔を作ると女の子は少し顔を赤くする。 女2「そうなんだぁっ!分かった!また今度ねぇ〜」 翡「うん。じゃあ」 今度こそ歩きだす。 水城……いつからそう呼ばれるようになったんだろうか、中学に上がったばかりの頃くらいだろうか…そこら辺から秀一は俺のことを名前じゃなくて水城と呼ぶようになった。 当時はすごく悲しかった。いつの間にか距離がすごく遠くなって。 俺はずっと秀一が好き。だからそれなりにへこんだしないた。 秀一は校内一のモテ男。人当たりが良くてスポーツも勉強もやればすべて完璧。 だから学校をサボっても先生達からは何も言われない。でも生徒達の一部は納得していない… 俺も別にモテない訳じゃない。どちらかと言うとモテる方だと思う……でも何故か男に目をつけられることのが多い…それに好きなのは秀一な訳であって、告白をされても断っている 不意に涙が溢れる。 また、アイツは今日も誰かを抱くのか……? 俺とアイツの距離は離れたままで……… もう戻ることすらないの? いやだ、ずっとずっと好きだったんだ…好きで、苦しくて………せめてまた俺の名前を呼んでほしい 俺を見て……俺だけを、触れたい触れられたい…… どくどくと醜い感情が溢れ出す。 俺は……汚れてる 男どうしなんて………ありえないのに、叶わないのに……

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