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勘違い
水「翡翠くん!?どうしたのその服!!」
パンパンと砂のついた服を美香ちゃんが払ってくれる。
翡「あー、大丈夫だよ、ちょっと転んじゃってね」
水「ほんとに?もう気をつけてよ、翡翠くんの綺麗な顔にケガでもできたら勿体無い」
翡「ありがとう」
ガラガラガラ〜
担「ほらー、席つけ、出席〜」
翡「先生だ、美香ちゃん、ありがとう」
水「えぇ、あ、うん、ほんとに気をつけてね!!」
翡「うん、」
自分の席につく。
あの後少ししてすぐクラスに戻ってきたけど、そんな汚れてるとは思ってなかった…琴吹さん、大丈夫かな…
────放課後(生徒会室にて)────
翡「ふぅ…」
放課後、2時間ほどでやっとある程度の書類の整理が終わった…。秀一のサインがあと必要だけどまぁ、今日じゃなくていいかな。
あとは帰るだけだ
そんな時カチャッと生徒会室の扉が開き噂をすればなのか秀一が姿を現す
翡「秀一…」
秀「……よぉ…仕事、終わったのか」
翡「ぇ?あぁうん、あと秀一のサインだけ…書いてもらってもいいかな?」
秀「あぁ……」
頼めばいつも文句ばかりいう秀一が素直に椅子に座りサインを書き始める。珍しいなぁと思いながらお茶を淹れる
翡「秀一が顔を出すなんて珍しいね、昨日のちゃんと聞いてくれたんだ?」
秀「ッ…たまたま……」
翡「ふっ…そっか。ありがとう助かったよ…はい、お茶」
秀「別に…。
あぁ、さんき……ッ」
不意にと秀一の言葉が止まるので何事かと顔を覗き込むと目を見開き固まっていた。
翡「しゅういっっ……!!」
肩を押されて机の上に倒れ込む。と同時にその反動で淹れたばかりのお茶が零れてしまった
書類が濡れてしまうっそう思って伸ばした手はもう片方と一緒に頭の上で抑えつけられてしまった
翡「ッ…しゅいちっ、なにす……ぃたいっ」
ギリギリと強くなる力に顔を歪める
秀「誰とヤッた……お前、誰かとヤったのか…」
翡「なにいっ、て………ッぃ゛っっ!噛む、なっ」
何でこんな怒ってるんだ…分からない。
強く噛まれた首筋が痛い、涙が出そうになる
秀「ふざけんなッッ」
そう言った秀一の顔を、俺は一生忘れない。
あんな、苦しみと憎しみで歪んだ顔を……
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