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ナンパ

真夏の猛暑…俺はガヤガヤとザワつく町の中を買い物のため歩いていた あの出来事からはや2週間。あれからは時間が早くて夏休み真っ只中。 ちなみに濡れてしまった書類は先生に誤ってなんとか許してもらえた もちろんあれから秀一とは会ってないしもちろん顔を合わせることもなかった。 多分避けられてるんだと思う、嫌なんで俺が避けられるんだよ……逆だろ… ?「……さ……ぃ?」 どこからか男の声が聞こえる。まぁ俺ではないだろうな…そう思い歩き出すとグイッと腕を引かれる。 翡「えっ」 暑くて汗だくの中触れられ若干イライラしながら振り向くと大学生くらいの男3人が俺を囲んでいた 男1「おにーさん今暇かな?」 男2「綺麗な顔してんね〜」 男3「遊ばないかな?」 翡「ぇっ…あの、俺用事が…」 男2「えーいいじゃんいいじゃんかー」 男3「用事って何?ついて行っていいかなぁ?」 翡「ほんとに。すみませっ……ちょ」 グイグイと腕を引かれ背中を押されてどんどん路地裏の方へ連れてかれる…これはヤバイ… 翡「離せよっ……ちょっ」 男1「ほらほら落ち着いてー?」 男3「ここなら俺たちだけだからさ〜」 ね?と服の中に手を入れられる……あぁ、んな暑い時期に男に……秀一でもないやつに手なんか入れられて……… やめてって言っても多分やめないよな… はぁ、イライラするし…久々に暴れても─── 秀「何やってんだよんなところで…しかも男同士…嫌がってんだろ」 男1「あぁ?お前誰だ」 男2「邪魔すんじゃねぇよ」 男3「やんのか?」 秀「あ゛ぁ?潰されてぇのかごらぁっ」 男「「「っ!!す、すみませんでしたっ!!!」」」 秀「チッ……おい水城、大丈夫か」 翡「んで……いんだよ、羽場…」 なんで、なんでんな時に…… 勘違いさせんなよ、人の気も知らないで…散々避けて… 翡「嫌がってるだろ?…はっ、ふざけんなよ、抵抗してもやめなかっただろっ!!んでっ」 秀「助けてやったんだろ」 翡「頼んでないっ!!…頼んでねぇよッ ッ人の気も知らねぇでっ…」 秀「泣くなよ……おい…」 翡「泣いて、ねぇっ」 スっと顔に触れ涙を拭う秀一の腕を、振り払うことが出来なかった 秀「泣くな……」 翡「っ……グスッ…わす…れようと、した、のにッッんで、出てくんだよ…………」 秀「悪い」 すごく苦しそうな顔でいう秀一。 あぁ、止まらない…口が、止まらない 翡「……き…………好きっ……ずっと、好きっ…ふっ…ぅ…好…き」

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