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温もり

翡「……き…………好きっ……ずっと、好きっ…ふっ…ぅ…好…き」 秀「…は?」 翡「ッ…ごめ、なんでも…なっぃ」 ダメだ、嫌われた。 絶対に嫌われたそう思いぎゅっと目を瞑るとフワッと秀一の香りに包まれた 翡「ッ……しゅ、いち…」 秀「それは…どういう好き……?」 秀「友達ごっこか?…それとも………」 友達ごっこ?…ちがう そんなの、そんなの決まってる。 翡「恋愛的な意味…で、ずっ…と……好き。 ごめ、ね……諦めるから…全部…………だから」 不安でよく分からなくて小さな声でしか言えなかったけど伝わってほしい…本気だから… 翡「ずっと、好きだったよ……秀一」 たとえどんなことになっても、もう、笑い合うことがなくても…それでもいいから伝えたい…届いてほしい……… 秀「ン……」 シン…と静まり返る中、チュッと小さなリップ音とともに一瞬だけ二人の唇が重なった。 翡「ありがっ…!」 ありがとう、その言葉は言えずに終わった また、二人の唇が触れたのだ。 唇が離れ見つめ合いまたキスを交わす。 秀「もういなくなるみたいな言い方してんじゃねぇよ………好きだ」 夏の暑い中、二人の荒い息遣いがその場の雰囲気をさらに暑くさせた…

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