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第4話

あの後いろいろ萌花さんと話したけど生きた心地しないんだが。というよりも女性に対するが耐性無いから反応に困るんざます。 「なぁ葉宮!楽しんでるか?」 「楽しんでるよ。そういう内田は?」 「めっちゃくちゃ楽しんでる。幹事だけど何にもしなくていいからすげー楽だわ。」 そりゃあ、俺に押し付けてるから当然でしょ。俺も仕方なくやってるんだけど案外合コンって面倒なんだな。あんまり好んでは行きたくないかな。 「なにかお飲み物をお持ちしましょうか?」 「あ、次は……ジンジャーエールでお願いします。」 「はーい」 店員さんが去っていた後に隣の酔っぱらった奴に聞かれた。 「なんだぁ?葉宮って飲めなかったけか?」 「いや、ちょっと今日はこの後野暮用があってさ。だから先上がるかも。」 「ふーんまぁ、いいんじゃね?」 まぁ、別に俺がいなくても何とかこの回は収まるだろ。だって実質俺って数合わせに呼ばれただけだし。しかもさっきから声かけてくれてた萌花さんも内田に声かけてるし。ジンジャーエール来たら帰るか。遥を探しに行かないといけないし。 「お待たせしました。ジンジャーエルです。」 「ありがとうございます。あ、俺の奴だけ先に伝票つけてもらっていいですか?」 「かしこまりました」 ジンジャーエールを持ってきてくれる店員さんにさっきからめっちゃわがまま言ってる気がする。でもさ、今らって感じだけどマジで遥ってどこにいるの?家に帰っててほしいんだけど。 ―ジンジャーエール飲み終わった後 「あ、葉宮ってもう帰るの?」 「うん。ちょっと野暮用があるんだってよ。」 伝票を店員さんが持ってきたことに気づいた内田が俺に質問を投げつける。でも、代わりにさっきの酔っ払いが答えてくれた。ありがと。 「割り勘だっけ?」 「そーだぞー。割り勘だぞ~。」 「わかった。じゃあこれで足りる?」 そういって俺は財布から5000円を出した。別に5000円札の一枚や二枚飛んでいったといっても俺にとってはあんまり死活問題ではない。出ていったなら稼げばいいだけだ。 「うん、足りるぞ~じゃあな!また大学でな!」 「おう。じゃーまたです。」 最後に挨拶だけして大事なものがいろいろ入ってる鞄を持ち上げる。よしこれから本格的に遥探しの旅だな。旅じゃあない気がするけど。 「ありがとうございました~」 「またのご来店を!」 ひとまず遥に連絡を、と思ってスマホを片手にカバンを背負いなおす。 prrr……prrr…… 「でねぇな。」 半分ぐらい期待していたといえ少しショックだ。コールがおわったちょっと後に留守番のあのメッセージが聞こえてきた。 「なぁ、遥。今どこにいるんだ?」 ピーっという着信の後にメッセージを残したが果たして気づいてくれるだろうか。

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