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強化合宿は波乱の予感⑦
雪哉が連れて来られたのは、合宿所内にあるシャワールームだった。
浴室は利用時間が決められているがシャワーのみ24時間利用可能になっている。ここならば、滅多なことが無い限り誰も入って来ることはないはずだ。
橘は雪哉の服を脱がせると、自分も素早く裸になり、二人で狭い個室に入った。
壁に設置された鏡には、全裸の男二人が映っていて、その光景が酷く倒錯的に思える。
個室に入るなり、橘は雪哉をタイルの壁に押しつけ噛みつくようなキスをしてきた。
「ん……っ」
「……ん……っは、……」
口腔内を犯し尽くされ、飲み込みきれなかった唾液が顎を伝う。
角度を変え何度も繰り返される濃厚な口付けに、頭がくらくらして立っていられなくなる。
「は……ふ……っぅ、ん、んっ」
酸素を求めて僅かに唇を離すと、すかさずまた喰らい付くような激しい口づけを繰り返されて、息をする暇もない。橘は、雪哉の唇を貪りながらも、片手は胸元をまさぐっていた。
指先で突起を転がすようにして可愛がってやるとびく、びくっと小さく震え、雪哉の口から甘い嬌声が洩れて来る。
「や、ぁ……ぅ……っ」
ようやく唇が解放されると、橘は雪哉の脚の間に膝を割り込ませてきた。
「……んっ」
既に熱を持って勃ち上がったモノ同士が触れ合い、それだけで身体が熱くなる。
「お前、まじエロいな……腰押し付けて来て。こんないやらしい汁垂らして……」
「……っ、うるさ……っ」
自分の状態を口に出され、羞恥心からカッと頬が熱くなる。
恥ずかしさから顔を逸らすと、露わになった首筋に舌を這わせながら耳元で囁かれた。
「ほら見てみろよ。乳首ビンビンに勃たせて、こっちはもうガチガチになってるぜ」
橘は羞恥心を煽るようにそう言うと、雪哉のモノを軽く握って上下に扱いた。
たったそれだけの刺激でも既に限界近くまで張り詰めていたそれは、直接的な刺激にビクビクと脈打ち、更に硬度を増していく。橘の指が動くたびに、くちゅくちゅと厭らしい音が響き、あまりの気持ち良さに腰が抜けそうになった。
膝ががくがくと笑って、シャワー室の壁を支えにしていなければ立っていられない。
橘はそんな雪哉の状態を満足げに見下ろすと、その手の動きを速めた。根元の辺りをきゅっきゅと締め付けられながら激しく扱かれると、射精感が一気に高まる。絶頂が近いことを悟った橘は、雪哉の一番感じる裏筋の部分を中心に攻め立てた。
鈴口を親指の腹でぐりっと擦られると、強い快感に襲われ、目の前がチカチカした。
(も……ダメ…っ…イきそ……)
そう思った瞬間、尿道口の窪みの部分に爪を立てながら思いっきり引っ掻かれた。目の前がスパークして全身に甘い痺れが走る。
「や、ぁ……も、だめ、……っイく…出るっ……ぁあっ!」
次の瞬間、雪哉は甘い嬌声を上げながら勢いよく白濁液を吐き出していた。
「すっげ、だいぶ溜まってたんだな。ヌいてなかったのかよ」
「う、うるさ……いちいち言わなくていいですってば……っ」
どうしてこの人はいちいち羞恥心を煽るようなことを言うんだろう。恥ずかしい事実を指摘されて居たたまれなくなる。
「まだイけるだろ?」
「え……?」
「俺ももう我慢できねぇんだよ」
「なっ……」
「お前のせいだからな」
「ちょっ、まっ――ぅ、あっ」
橘は雪哉の出したものを掌で受け止めると、ズルズルと腰を落とした雪哉の腿を抱え上げ、後ろの蕾へと塗りつけた。
そして、そのまま人差し指をゆっくりと挿入してくる。
ぞわっと全身の毛が立ちあがった。異物感に一瞬息を呑むが、射精後の弛緩した身体は簡単に橘の指を呑み込んでいく。
「あっ、や……っなにして……っ」
橘の長い指が奥へ入ってくる感覚が生々しく伝わってきて思わず身震いする。
中を押し広げられる圧迫感で苦しくて仕方がないはずなのに、何故か身体の奥底から湧き上がってくるような熱がじわじわと広がっていき、身体がどんどん火照っていく。
橘は、雪哉の中に挿れた二本の指をバラバラに動かしながら解していく。
「ひゃ……っ、や……っだめ……っ」
「何言ってる。ココこんなにヒクつかせて悦んでるくせに」
「ちが……っ喜んでなんか……っあぁっ!!」
橘の長い指先が身体の中を撫でた時、身体中に電流が流れるかのような強烈な痺れが全身を駆けて雪哉は堪らず悲鳴に近い声を上げた。
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