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強化合宿は波乱の予感⑧

膝ががくがくと震えて力が入らず、腿がぶるぶるっと震える。 「や、そこ……なっ、なんですか、!? ぁ、あっ!」  指先が掠めるたび、どうしようもない強い快感の波が押し寄せて来る。一度放って落ちついていた筈の場所に再び熱が集まっていくのを感じて雪哉は戸惑いの声を上げた。 「ここが、お前のイイところってヤツだよ」  橘はにやりと笑うとそこばかりを執拗に攻め立てて来る。そのたびに雪哉の口からひっきりなしに甘い声が洩れ、快感に潤んだ瞳からは生理的な涙がぽろぽろと零れ落ちる。 「や、やめっ、せんぱ……っあ、あ、やぁっ」 「その声マジやべ……クるわ……」  橘は熱く息を吐きだすと、雪哉の体内から指を引き抜いた。 「……んっ」 突然質量を失ったそこは、名残惜しそうに収縮を繰り返す。  えっ? と思ったのも束の間指で散々解されたそこに、熱く猛ったモノを押し当てられる。 体液に濡れた亀頭がじわじわ、少しずつ身体の中に入って来る。 「や、うそ……そんなおっきいの入らないって……」  雪哉は、橘の股間を見て思わず息を飲んだ。  橘の性器は、雪哉のよりも一回り以上大きく、血管が浮き出ていてグロテスクな見た目をしていた。あんなものが本当に入るのかと不安になる。 「ははっ、可愛い事言ってくれるじゃん。悪いけど、もう、止めらんねぇわ」 「そんな……あっ……うぅっ、んっ」  だが、橘は構わずに体重をかけて押し進めてきた。指とは比べものにならない質量に息が詰まる。腹の中が圧迫されてなんだか苦しい。 「息、止めんな……キツくて入んねぇよ」 「そんなの、わかんな……ぁ、んんっ」 「ほら、ゆっくり呼吸しろ」 「ん……ふぅ……は……っ」 言われた通りに必死で深呼吸すると、少しだけ身体の強張りが解けた気がした。 橘は雪哉の上でクッと息を詰め苦笑しながら腰を引き、またゆっくりと埋めていく。  身体が裂けてしまうんじゃないかと思うくらい痛いのに、何故か身体の奥底ではもっと欲しいと疼いている。 「は……すげぇ……熱……」 「ん……っ」 橘は眉根を寄せながら熱い息を洩らし、雪哉の首筋に顔を埋めて来た。首筋に舌を這わされ、ぞくりと背筋に快感が走った。 「は……っ、ん、んぅっ」  橘は、雪哉の呼吸が落ち着くのを待ってくれていたが、やがて我慢できなくなったかのように、いきなり奥深くまで突き入れて来た。 「く……っ、わりぃ……っ」 「や、うそ、待って、ぁあっ!」  突然の強い衝撃に、雪哉は悲鳴を上げて仰け反ったが、腰を掴まれているせいで逃げる事も出来ない。  橘は、雪哉の腰を掴む手に力を込めると、最深部まで到達したところで動きを止め、馴染ませるかのようにゆるく腰を動かし始めた。 「あ、っふ……ん、んっ!」  橘の性器で内側を擦られ、産毛が総毛だった。何度も何度も抽挿を繰り返すうちに、痛みは薄れていき、代わりに得体の知れない感覚がじわじわとせり上がって来る。  その証拠に、橘のモノを受け入れるそこは、今ではすっかり柔らかくなり、橘が動くたびにねっとりと絡みついて行く。

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