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 戦争が激化していく中、お互いに兵力を求めるようになっていき、造られた存在が現れるようになった。僕の属する制御派では、そのような存在をロベドと呼んでいる。ロベドは生まれてからの成長が早く、数年で成人にまでなる。それに加え、普通の人間よりも長く生きることができる。兵力として特化された部分以外は、何ら普通の人間と変わらない。  僕らのようなロベドは、毎日のようにひたすら戦いのために生きている。それ以外の選択肢は許されない。  どこかでブロードに乗って戦う者が騎士と呼ばれているようだが、僕にはそんな言葉は微塵も似合わないと思っている。決められた時間に、決められた命令通りに任務をこなし、ただひたすら相手の勢力を潰すだけ。ただの兵器なのに、どうして騎士なのか。  かつて戦いに出たばかりの頃は、どんどん敵を倒していけば褒められる、自分たちのためになっていく、僕にとってそれが非常に誇らしいことであり、騎士であると思っていた。いつしか僕はロベドの王――アルロベドと呼ばれる存在となった頃、戦うことに疑問を抱いていた。生きていくために得るものは必要であるが、争いからは何が生まれるのか。そんなことばかり考えているようになった。  もうこれ以上戦うことをしたくないというのに、仲間を失っていく姿も数え切れないくらい見てきたのに、アルロベドという存在であるせいで戦わざるを得ない。僕はアルロベドであり続けなければならない。それは、仲間たちの誇りであるために。

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