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「どうでしたか? 少しは寂しさも紛れました?」
「どうって……こんなことをしておかしいと思わないのか?」
「古代の人たちは、こうやって快楽を得ていましたよ。男も、女も、全く関係ありません」
「そんなわけ……」
「現にあなたは今、快楽に浸っていませんでしたか?」
こいつはどうしてそこまで僕の心を見透かしているのだ。何もかもお見通しなのか。
僕は反論出来ずに黙り込んでしまった。思わず下を向いてしまうと、顎を掴まれた。ようやく右手が開放され、クノスの左手を掴むが、びくともしない。
反対に僕の顎を掴む力が強くなり痛みがやってきた。
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