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後輩 1

アイツとの初めてそういうことをした時の結果はまあ、酷いもんだった。 オレは高校生だった。 オレはそれまでに女とはしてた。 高校生にしては経験がかなりある方だったと思う。 誘われたらとりあえずやってたから。 自分で言うのも何だが、女受けする容姿をオレはしてる。 チャラそうとは良く言われる。 背こそそんなにないが、まあモテる。 何しろ顔が良い。 本当に良い。 そこには自信がある。 深い考えなどなく手当り次第にやってた。 誘われるんだから仕方ない。 キスして、女の身体に愛撫して、突っ込んで出して終わりだった。 もちろんコンドームはわすれずに。 たいしたことはない。 でも、男となんかとしたことがなかったし、それにそれは合意というよりは完全に流された結果だった。 「先輩・・・先輩・・・」 アイツがオレに覆いかぶさっていた。 オレが自分のための場所にした、旧校舎の使われていない準備室でアイツはオレに突然襲いかかってきたのだ。 完全に油断していた。 だって、自分が可愛がっていた後輩が、自分に襲いかかってくるなんて誰も思わないだろ。 オレが持ち込んだ毛布の上でオレは押し倒されキスされたのだ。 「先輩・・・先輩・・・」 低く響く声に耳元で囁かれる。 下手くそなキス。 ガチガチ歯が当たる。 そしてその間にもゴリゴリと堅いのがオレの股間に押し付けられるのだ。 「好き。好き。大好き」 必死な声。 押しのけようとしても凄い力で抱きしめてくる。 「やめ・・」 やめろと命令しようとした。 こいつは可愛い犬のはずだった。 オレの命令なら何でもきくデッカイ犬。 でもその犬は今、オレの口を塞いで、舌をねじ込んできて、ぐちゃぐちゃとオレの口の中を舐めまわして命令をさせない。 「好き・・・好きなんです・・・先輩・・・」 すすり泣かれて、抱きしめられて。 魔が差した。 まあいいか、と。 こんなに必死で欲しがられたことなんかない。 コイツがオレを好きなのは知ってた。 恋愛感情だとは思っていなかったが、オレのためならなんでもするのはもう知ってた。 コイツがキスで口を塞いでオレにやめろと言わせないようにするのは、やめろが聞こえたら止めないといけないからだ。 コイツは勝負に出てた。 オレがコイツを受け入れるかどうかの勝負に。 拒否されたなら。 もうしないつもりで。 「好きなんです、好きなんです。僕は先輩が・・・」 ゴリゴリと股間に堅いのが押し付けられ、そのデカさにビビるが、でも思わず喘ぐ。 男のモノに擦り付けるられるのがそれほど気にならなかった。 てか気持ち良かった。 そう、だから、魔が、さしたんだ 「挿れんのは無し」 そう言ってしまった。 だからまあ、オレが悪いのは悪い。 だが、挿れんのは無しといったのに、最後までやったのはアイツだ。 はじめてで最後の命令違反だった。

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