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後輩 2
「先輩・・・先輩・・・」
そう言って泣いてるアイツにキスをしたのはオレだった。
アイツは抱きしめてオレにデタラメなキスはしてみても、その先どうすればいいのか分からなかったのだ。
オレはキスしてやったんだ。
下手くそなキスじゃないちゃんとしたキス。
唇をはみ、舌を甘く絡ませて吸った。
女の口とは違う大きな口、歯、舌。
それが嫌じゃなかった。
自分でも驚いたけれど。
唸り声を上げてオレの舌を喰おうとする後輩をオレはは首すじを撫でて宥める。
「下手くそ、落ち着け、逃げないから」
オレはアイツの目を見て言った。
柔らかい茶色の目に浮かんでいた切実さや追い詰められてた必死さが、和らぐのがわかる。
眼鏡もはずしてやった。
さっきから当たっていたかったからだ。
眼鏡を外した後輩の顔は。
こんなハメになったからそう思うのか、ちょっと荒削りな、でも、男の匂いのするいい顔だった。
男だ。
男以外の何でもない。
なんの嫌悪感がないのに驚いた。
抱きしめられている胸も腕も女のものとは全く違う。
包み込まれて抱きしめられている。
この身体は男のものだし、ゴリゴリ擦り付けてくるそれは、デカイ身体に相応しくデッカイモノでその上さらにデカくしている、男のペニス以外の何でもない。
だが、嫌悪感がないなら良いか、もういいかと思った。
オレはセックスするのに感情はそんなに必要ないのだ。
相手が男か女か位の差じゃないか。
流石にこのデッカイのをぶち込まれるのは嫌じゃだけど、まあちょっとくらいならいいじゃないか。
と、その時血迷ってしまったのだった。
オレは後輩が可愛くて仕方なかったのだ。
優しくキスしてやると、ぼんやりしてくる顔が可愛いとか思ってしまったし。
そう、オレからアイツのベルトを外してファスナーを下ろしたのだった。
とんでもないモノが飛び出してきた。
デカイと思ってた以上にデカかった。
マジかよ、とおもった。
でも握ってやったらビクビク震えて可愛かった。
アイツが信じられないといったような顔をするから。
それがなんだかおかしくなった。
おもしろくなってしまっていて。
「デケェな」
笑ってちょっと擦ってやったら、アイツがデカイ声を出して迸らせやがった。
顔にかかって。
うわぁ、と思ったけど、それでも嫌悪感は無くて大声で笑ってしまった。
「早すぎるだろ・・・お前」
オレは笑った。
なんか安心した。
これで終わりだろ、というので安心したのとか、真っ赤になって、泪ぐんでる後輩が可愛すぎたのとかで。
「あなたが・・・あなたが・・触るから!!オレがどれだけあんたをずっと・・・我慢出来るわけないじゃないですか!!」
後輩がキレて泣き叫ぶ。
それがオカシイ。
そして愛しい。
そんなにオレに触られるのが良かったわけ?
なんかスゴく満足した。
こんなに1人の人間がオレに振り回されるなんて、楽しすぎて可愛かった。
後輩は真っ赤になってシクシク泣いてて。
でも、笑えたのはここまでだった。
「なんで・・・萎えないんだよ」
でも、だしてもまったく萎えないソイツのペニスにビビり始めた。
それどころか、またビクンビクンと脈動し始めていて。
泣きながらオレを見つめる後輩の目に、また欲望が激ってくるのが見えて。
「待て・・・待て!!」
オレはオレの後輩という犬に必死で待てをしたのだった。
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