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セックス 5

「試合?」 誘われたのだった。 出会って一年程が過ぎた頃だった。 オレ達はお互いに溺れた一年だった。 オレが3年アイツが2年。 そうなっていた。 アイツによって、足の指の股まで舐められ感じるようにされたし、穴を舐められるだけでイケる身体にもされた頃だ。 オレも口でしてやるのはアイツよりうまくなってた。 アイツはオレの中に出せるのが嬉しいらしく、口でしてやれば泣いて喜ぶからまあ、してやらずにはいられなかったし、まあ、なんか、なんか。 口でしてるだけでもイケるようになってた。 そこは怖い。 思いやりはあるけど、アイツも遠慮はなくなってきて、オレが嫌がってないと分かると容赦なく責めたててくるようになってた。 いや、やはり最後までしてないと、なんか、物足りなさを消すためというか。 いや、認める。 オレはちょっと虐められるみたいにされるのがもう好きになってた。 泣くくらいまで乳首でイカされるとか、性器を締め付けてイカせないようにされて、たっぷりそこをいじめられるとか。 ちょっと自分でも驚くべき方に行ってしまっていて、後輩はそんなオレを喜んで責めたてたわけで。 オレの身体は。 男に抱かれるための身体になってしまっていて。 もう女の子は無理だとその頃には自覚していた。 その日も激しく突かれるように腿に挟まれ動かれていた。 アイツのがオレの会陰や玉や竿をゴリゴリ激しくこするのに声をあげ、突き上げられるような動きに興奮した。 中を激しく抉られたい。 そういうのはもうとっくにあった。 突き立てられるように動かれながら胸を強く揉みしだかれ、乳首を強く摘まれて叫んで感じるようになってるのだから。 痛みが快感になってしまっている。 もう痛みを怖がってなかった。 でも、挿入を許していなかったのはオレの性欲以上の支配欲からだった、とは言ったよな。 でも、挿れないだけで、いや、そうしないからこそ、行為は激しさは増していたので、まあ、あれは擬似セックスなんかではもうなかったとおもう。 激しく責められた。 「イって?」 ゴリゴリ擦られ、強く摘まれたなら、甘く囁かれてオレはイく。 「イク・・・・」 そう言って。 言えばアイツが喜ぶから。 オレがイクのを確認してアイツもイク。 イったばかりの身体を撫でまわすのがアイツは好きで、出したばかりのところを責めるのも好き。 オレが感じることが好き。 わけが分からないくらい感じてると物凄く喜ぶ。 「ああっ・・・ふうっ・・・」 オレもそんな風に追い込まれるのが好きで、脳を痺れさせながら、涎をたらす。 そんな時にその日言われたのだった。 出したばかりのソコをしつこく弄られ、ひんひん泣いている時に。 「試合見に来てくれますか」 指のいやらしさとしつこさに対して、その声は小さくて内気な少年そのものだった。 出したばかりなのに弄られ続けて、精液じゃ無いものを吹き出させながらオレはそれを聞いたのだった。 「も・・・無理・・・あっ・・・」 ビクビク痙攣しながら言ったのはもちろん、もう限界という意味で、その言葉への返事じゃなかった。、 「ですよね・・・ですよね」 明らかにガックリした声で、でもすっかりど下手から、オレを追い詰めるプロになったソイツは今度は乳首を指先で引っ掛けるようにしてコリコリしながら虐めてくる 「やっ・・・ああっ・・・」 思わずピクピクしながら喘げば 「嫌ですよね・・・」 また沈んだ声。 でも指を止めようとはしない。 オレは追い詰められるのがすっかり好きになってて、泣くまでされるのが好きになっていたんだけど。 ここは違った。 「ちがうから!!とにかく指を止めろ!!」 怒鳴ったら、すぐ手は止まった。 オレの命令は絶対なのだ。 オレはアイツの手から悶えるように逃げていた身体をアイツに向き合わせた。 しかし。 この身体はすっかりあいつに変えられてんのは自覚してた。 体育はギリギリまでサボるようになってしまった。 痕が残ってしまうから。 オレからセックスの痕が消せない。 これは仕方なかった。 でも、オレとアイツの間に性的なものを言い立てる人間は意外といなかった。 オレが女の子とヤバイプレイをしてると思ってる奴は結構いたみたいだけど その相手がアイツだとは誰も思っていなかった キスマークの相手がアイツだとは。 誰も。 アイツとオレの間に圧倒的な上下関係はもう有名だった。 なぜだか、不良の先輩にスーパースターが傾倒してる、というのは。 昼休みだけはずっと一緒だったから。 でも。 でもオレの女の子へのご乱行のイメージが残っているせいなのか。 まさかアイツがチャラい女好きの先輩だけが性対象だとは誰も思わないわけで。 鉄面皮。 機械。 ロボット。 というのがアイツの評価なわけで。 生々しいセックスとアイツを結びつけるのは、知っているオレだけで。 オレの前で見せる顔をアイツは誰にも見せなかったから。 スポーツエリートが不良に憧れてるのか、くらいの扱いで、まあ、オレは一目は置かれてはいても、まあ、迷惑の少ないタイプの不良で、アイツは部活も休まなかったので、まあ、見逃されていた感じだ。 誰も毎週オレの家にアイツが泊まりに来ていることを知らない。 部屋から出ることなかったから余計に。 ひたすら互いの身体にハマっていたんだから。 だけど。 アイツはもう一つ踏み越えてきた。 試合を見に来て欲しい、と。 オレに願ったのだ。 ここから。 オレたちの関係が変わっていくことになる。

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