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関係 6
「ああっ・・・ひっ・・・はあっ・・・」
我慢を知らないオレは叫びまくっていた。
尻に指を突っ込まれ、掻き混ぜられながら性器をしゃぶられるのは良過ぎた。
コリコリと指が尻の中を転がすところが生む快楽と、甘くしゃぶられ舌で先まで擦られる快感は別ものなのに一緒になるとそれらを倍増させた。
「あひぃっ!!」
みっともない声で、涎をたらしながらアイツの口のなかに放つ。
我慢なんか出来ない。
虚空を掴むように腕を伸ばし、つま先を丸めて、痙攣しながら射精していた。
ヒクヒク痙攣して、穴のなかまで震えてるのがわかるのにアイツは止めない。
出したばかりの性器を優しく舐めながら、また中を擦るのだ。
指はもう3本になっていた。
「もう・・・いいっ・・・いいからぁっ!!」
オレは泣いてせがんだ。
身体の芯に火を付けて欲しい。
快楽が追いつめて追いつめて、そんな気分にされるのを初めて知った。
女の子がせがむみたいに、強請る。
挿れて欲しい、と。
中に欲しい。
だってオレのだ。
オレのだろ。
オレの。
オレの。
オレの男。
性別なんかとっくに気にしてなかった。
でも、今、男だから欲しいと思った。
オレの中にソレをぶち込んで欲しいと。
「僕のは・・・デカいから、もう少し・・・」'
アイツはそれでもそういう。
ローションをまた注ぎこみながら。
深くまで指を差し込まれて出し入れされて、オレはビクンピクンと痙攣してしまう。
「ひいっ・・・」
オレは眼を剥いて叫ぶ。
なんでこんなに良いんだ。
尻の中を触られているだけなのに。
その理由なんて分かってた。
オレの穴を弄りなから、耐えられないように太腿に擦り付けるアイツのソレの熱さ。
ギリギリと歯を食いしばり耐える音。
それでも優しく欲しがるように動く指。
締め付けて、その指を感じて、痙攣する。
「好き・・・」
思わず漏らした言葉に、苦痛のように耐える声がする。
「先輩・・・今そんな・・・我慢できな・・・ああっ、好きだ。好きだ!!僕のが!!」
アイツが怒ったように怒鳴る。
このオレ相手に。
震えてた。
耐えているのだ。
オレを思いのまま貫いて壊さないように。
それにオレはまた感じてしまう。
ビクンビクン
痙攣して、出してないのになんかキタ。
出せなくなってもイクあの感じとはまた違った。
なんか、止まんない。
「お願い・・・もう・・・」
オレはせがんだ。
貫かれて、満たされなければ、おさまらない。
オレはこの男が欲しい。
オレのだ。
オレだけのだ。
尻を振った。
指を挿れられたままで。
「・・・あなたは・・・あなたは・・・」
アイツが怒鳴った。
もう限界なのだとわかった。
それでも。
キスしてきた。
ちゃんと、キスして。
思いを伝えるように。
そんな手順がアイツらしくて。
愛しかった。
震えて耐えながら、アイツはオレを四つん這いにして。
ソコにデカいのをあてがった。
オレは尻を振りそれを穴の表面で感じて、叫びまくった。
「挿れて!!お願い・・・!!」
「ホントにあんたは!!!」
顔がどす黒くなるほど、耐えてるアイツも怒って怒鳴る。
でも突き立てられて。
オレは絶叫した。
痛みでも快楽でもなく、喜びで。
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