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崩壊 4

日曜日の朝以外は毎日走った。 日曜日以外はジムに行った。 長くセックス以外のスポーツをしていなかった身体は悲鳴を上げたし、土曜日の夜抱かれてる途中で寝てしまったりもしたけど、まあ、そのうち慣れた。 それでも昼休みは2人で最後までしないし、痕はつけないけど、使用されてない準備室で身体を絡ませあった。 しゃぶったりしゃぶられたり。 穴を指で弄られたりキスしたり。 まあ、やれることはとことんした。 長く挿れずにやってきたからオレたちはそういうののエキスパートだったし。 でも土曜日は凄かった。 立て続けに中でイカされるのは、もう堪んなくて。 夕方家に帰るだけで勃った。 アイツが来るのをオナニーして待ってたりした。 部屋に来たアイツが、それ見てアイツが震えるくらい興奮して、必死で耐えてカチカチ歯を鳴らすのを、自分で穴を弄りながら 「いいぞ」 と許可をあたえた。 お預けを耐えた犬が歓喜して飛びついてくるのが可愛い過ぎた。 もう解れた穴にぶち込まれるのを喜んだ。 オレが途中で寝てしまったら我慢した男は、許されるなら何度も何度もオレの中に注ぎ込んできた。 まあ、コンドーム使うべきなんだけど、たまには忘れちゃうこともある。 それに。 欲しい時もある。 「可愛い・・・こんなに僕を欲しがって・・・」 アイツが中でいやらしく捏ねるように動いた。 上から押さえつけられるように動かれるそれは、快楽を一切逃がしてくれない。 感じる震えるすら抑えつけられ、快楽を中に塗り込められる。 それが。 たまらなく好きだった。 知っててやってるし、やられてる。 「こんなに締めつけて蠢いて・・・可愛い・・・」 気持ち良さそうにため息をつかれると、胸が痛くなる。 快楽とは違う幸福感だ。 「 」 小さい声で言う。 普段なら絶対言わないことを 「うん。僕も」 あいつが幸せそうに言う それがムカついて口の中を弄る指を噛んだ。 アイツは笑って、さらにいやらしく腰を使い、オレの身体を逃がさないように抑えこんだ。 逃げられないまま、追い詰められる快感に止まらない絶頂が来た。 「イク・・・イク!!!」 オレは叫び続ける。 そして、また奥を濡らされるのだった。 そんな風ないつもの土曜日だった。 終わった後、オレはアイツに甘えながら悩んでいた。 抱きしめられ、胸に顔をこすりつけながら悩んでいた。 「どうしたんです?ジムで何か?」 アイツが心配そうに聞く。 「誰かがあなたに何かしたんですか?殺しますか?」 あっさり言われて怖くなる。 これ、本心だからね。 「大丈夫です。捕まらないようにします。あなたから離れるなんてありえない」 これも本心だから。 「殺さない、出来るだけケガさせない、試合でも、そう約束しただろ?」 オレは言った  「どの角度で叩きつけたら死ぬのかな、という興味はあります」 みたいな話は聞いたことがあって、そこで慌てて約束したところだった。 アイツにしてみれば殺人は積み木を崩す位の感覚なのだ。 試合中だと罪に問われないのは知っているし。 「はい」 アイツは素直にうなづいた。 さっきまでめちゃくちゃいやらしいセックスしていた男とは思えないこどもっぽさで。 可愛いかったから頭を撫でたら、喜んで笑って喉を鳴らした。 もっと喜んで笑う。 可愛いかった。 だから話そうと思った。 コイツには知ってて欲しいと思った。 それはアニキの話しだった。

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