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巻き戻し 7
「挿れたいんですよ・・・後ろに。ローションあります?」
ふてぶてしく聞かれた。
散々胸やペニスでイカされた後で。
オレは布団から這い出て
喫茶店に行く前たでオナニーしていて使っていたローションを引き出しから出した。
一緒に極太のディルドが出てきてしまったが、アイツは笑っただけだった。
「こんなの挿れてるなら、僕のコレもはいるね」
穴の上をそう囁かれながらアイツのそれで擦られて、情けなく喘ぐ。
「ああ、僕に会う前にコレでシてたの?柔らかいね」
ローションを注がれ指でそこを弄られ、そんな事実を暴かれてオレは真っ赤になる。
「耳赤い」
笑いながら耳を齧られる、また喘いでしまう。
みっともないくらいに。
アイツの指がオレの中を弄る。
女相手に後ろまでしていたことかわかる慣れた様子で。
コイツはセックスに積極的だったから何だって試しただろうというのはわかる。
オレとの時はオレが嫌だと言ったら絶対しなかったけれど。
穴の中で指は確かめるように動く。
でも、それを見つけ出されてしまった。
「そこっ・・・そこぅっ!!ダメぇ!!!」
オレは悲鳴を上げて身体を痙攣させてしまった。
アイツの指が穴のソコ、前立腺をつかまえてしまったからだ。
「ここが感じるの?ここ?」
アイツはオレを抱きしめて逃がさない。
執拗に、指で優しくそこを虐めてくる。
こういうのは、昔のアイツと同じで。
オレはアイツの腕の中で狂う。
どんなにもがこうと、アイツはそれらを巨体で押さえ込んで受けとめられてしまう。
身体をどうコントロールすればいいのかを知り尽くした格闘家相手に、普通の男達ならつき飛ばせるオレの身体は非力な少女のように扱われて。
微かな笑い声。
アイツは楽しそうだった。
「ああ、僕は確かに男も抱けるな、と今思ったよ。こんなとこも弄りたくなるんだからね」
アイツは穴と一緒にオレのペニスも弄り始めた。
「ちんぽ突き立ててる男が可愛い、なんて思うなんてね。自分でも不思議だ。もっと感じて?もっと鳴いて?あなたはいいよ、可愛いよ」
しごかれ、穴の中を擦られオレは感じて身体を跳ねさせてしまう。
それを易々と押さえ込み、悪い顔でアイツが笑う。
「可愛い・・・」
そう言われても、それは昔とは違った意味なのが分かって泣いてしまう。
胸が痛い。
コレは狡くて悪い男で、オレのアイツじゃない。
でも、アイツだ。
「そんなに僕が好きなの?・・・ふうん」
涙を舐め取られ、耳元で囁かれる。
「・・・好き」
泣きながら答える。
こんな風に辛い気持ちでアイツに言ったことなんかなかった。
あの頃は コイツがオレを好きなのは変わらない事実だとしか思っていなかったから。
今は違う。
コイツは初対面の自分に惚れてる男を抱くような男だ。
「ははっ・・・マジで可愛いな。僕もどうかしてきたな」
アイツが呟いた。
困ったような調子がその声にはあった。
でも、狡いキスをされた。
快楽をひきだし、言いなりにするような、支配的なキスをされた。
キスでまたオレは軽くイッて、アイツは「女の子でもこんなに感じない」と笑った。
比べられる酷さに胸が傷んだ。
でもオレだって、ずっと誰かとアイツを比べながらしてきたんだ。
「まあ、後ろは女の子のと変わんないでしょ」
アイツはオレの尻を持ちあげた。
ギラついた目に穴の奥が疼く。
コイツのがずっと欲しかったから。
「挿れて欲しい?」
宛てがわれ、穴の上を擦られ、意地悪をされた。
「挿れて・・・好き・・・だ」
両腕を伸ばして泣きながら叫んだら、アイツの顔が歪んだ。
「・・・・・・くそっ、なんだよ・・・可愛いな!!」
アイツは呻くと、我慢できないようにオレの穴に突き立ててきた。
それはもう。
10年待っただけのモノで。
オレは挿れられただけで狂ったのだった
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