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空白と嫉妬とない未来 3

罪悪感がある。 ずっと。 今日も一緒に眠るだけでいいとやってくるアイツに、最後まではしないからと請われて、結局喘がせられてしまっているその時にでも。 最近はアイツは毎晩のように泊まる。 もう少ししたら合宿があるからと来れなくなるから、と言ってた。 すこしでも会えるときにあいたいんだと。 来れなくても毎晩電話してくるし。 オレの身体に負担がないように、挿れないで、オレの身体を舐めてしゃぶってイカせて。 オレもアイツのをする。 そんな軽いのしかしてない。 平日は。 土曜日だけは本気でするけど。それも互いの試合が近くなると無くなるだろう。 それはいい。 セックスは大好きだけど、それはいい。 互いに身体を弄り合うだけのコレだって十分セックスだ。 今も、しゃぶられながら、後ろの穴を指でいじめられてオレはすすり泣いている。 オレは前だけじゃイケない身体なので、乳首や後しろを弄られないとダメなのだ。 後ろの穴をたっぷり舐められて、女の子みたいにイカされて、今は穴と前の両方で虐められている。 「もう・・・もうイカせて・・」 泣いて懇願する。 寸止めが続いて頭がおかしくなりそうだ。 身体の負担になるから何回もイかせられないから、とアイツは代わりにとことん追い詰めてくるのだ。 イク寸前で止められて、頭が煮え切ってしまっている。 オレのを咥えてオレを見上げるアイツの顔がいやらしくて、憎らしくて、股間にある頭の髪を引っ張ってやる。 アイツがいやらしく笑って、音を立てて先だけを吸って舐めてくる。 でも根元を締め付けられてイかせてくれない。 穴の中の感じるところをねっとりと指で擦られながらそんなことをされるから、顔を振り乱して泣いてしまう。 揺れる腰をおさえつけられて、更に深く咥えられ、喉まで使って扱かれて。 でもイかせて貰えない。 そして中だけでイク。 社製しないままイク。 それが止まらなくなって、やっと射精を許される。 ガクガク震えて射精し終わった身体の、今度は喉を犯される。 オレの口の中が限界まで押し開かれるのも、喉を塞がれるのも、苦しいのに気持ちいい。 「ここでも感じられるの?誰に仕込まれたの?」 アイツが苦しそうに、言う。 いや、お前だ。 学生時代もやはり週末しか挿入できなかったから、お前はオレの身体の全てをつかって、挿れる代わりをしたから、オレは口の中や喉までこんなにことに。 でも口を塞がれているから言えない。 苦しい。 でも、苦しいからこそ、感じてしまう。 俺はまだした事はないけど、喉を締めながらするセックスにハマる連中がいるのはわかる。 空気の足りない中でするセックスは違う色を与えてくれるのだ。 「気持ちいいんだ?」 喉を犯しながらアイツが囁く。 感じて痙攣するオレの身体が答えだ。 アイツは容赦なく動く。 喉を犯されているのに、穴の中が痙攣する。 ソコを虐められているみたいに。 勃起しないのにボタボタ精液を零すオレのペニス。 勃起さえ最近は要らなくなってしまってて。 「もう女の子とはヤレませんね」とアイツは大喜びしている。 多分。 本当にそうだと思う。 いや、しないけど。 喉でアイツを欲しがり締め付けて。 出されて、噎せて、でも、痙攣し続ける。 イク。 喉を犯されてイク。 ヤバいと思う。 でもいいや、とも思う。 世界が終わるんだから、オレが本物の変態になるくらい構わない。 オレはアイツのモノを咥えて離さない。 「もう駄目ですよ。明日練習でしょ」 促されるけど、アイツだっておさまらないから、もう1回位はする。 今度はオレの太ももで。 オレのをアイツので擦られらる。 それにまた泣いてよろこんでしまう。 そして苦しむ。 アイツが抱いてきた女達に。 もうアイツにとってオレは世界の全てじゃないことに。 そして、アイツに世界が終わることを言えないことに。 どうせ、口にはできない。 世界が終わるとは口にできても、どう終わるかなんて説明できないんだから。 言葉を失ってしまう。 言えなくなる。 だからこそ、それが本当だったと思うのだ。 だからアイツがオレを抱きしめながら聞いた言葉に答えられなかった。 「あなたはどうして。またオレに会おうと思ったんです?10年も経っていきなり」 オレはそれにこたえなかった。 「嫌なのかよ」 と怒って誤魔化すのか精一杯で。 「まさか」 アイツはオレを抱きしめる。 逃がさないかのように。 それにしがみつく。 この一瞬のために帰ってきたのだと思う。 オレたちには未来はない。 あと10ヶ月。 世界は終わるのだ。

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