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統合 4
オレにアイツが襲いかかる、
それはまさに獣だった。
歯を剥き出し、髪を逆立て、オレを奪いにきたときそのままの。
縛られていたかのようにまとわりついていた服を紙でも破くかのように破り脱ぎ捨てて。
盛り上がった血管の浮いた筋肉はまさに凶器で。
飢えきった目は刃物のように光る。
その目に射抜かれて本能的にオレの身体は硬直し動けない。
このオレが。
このオレが、だ。
だけどこの獣はオレはだけは傷つけない。
傷つけない。
だけどオレを食らうのだ。
オレの着ていた服も簡単に破かれた。
アイツはオレを喰った。
尻を掴んで文字通り股間にかぶりつかれて。
食いちぎられるんじゃないかと思ってしまって、それの恐怖がでも快感になって。
イったばかりの性器を文字通り味わわれた。
ひぃぃ
あがぁ
ぐぁああ
食われる獲物の鳴き声をオレはあげる。
喰われてた。
激しくそこを喰われて、穴にふとい指をねじ込まれて。
大きな口で強くしごかれ、穴の中のそこを太い指で押しつぶされて。
オレは達したばかりなのに、そうされて。
出したモノを舐め取られ、喰われるかのように激しくでも、決して傷つけない口淫に溶かされた。
穴を責める指は執拗で射精感はこみあげる。
でも出したばかりのソコはまだ無理で無理で。
無理なのに追い詰められて。
ひぐぅ
ふぎぃ
オレはまたイった。
オレが涎をたらしながらわめきながら、性器から噴いたモノは潮だった。
オレのソコはもう、色んなモノが出るし、なんなら勃起しなくても射精する。
壊されちゃったのだ。
オレのちんぽ。
もう女の子なんかとヤレない身体にはされちゃってる。
喉を犯されて感じるし。
女の子以上に中で感じる。
もう、女を抱く男としては壊れてしまった。
でもそれでいい
アイツはオレのそこを喰らってよけいに飢えていた。
ぐるくる
獣のように唸った。
太ももに歯を立てられて。
くわれる、と思って、またイった。
食いつくされたかった。
アイツは、それでもローションを取りに行った。
そんなになっても、オレの身体には無理をさせない。
糸より細い理性を働かせるのだ。
コンドームを探そうとしていたが、もういいと思った。
今日は。
中に欲しかった。
どうしても。
「ゴムはいいから・・・早く・・・」
オレは自分からねだった。
四つん這いになり、尻を振り、自分から穴を広げた。
獣がまた吠えた。
尻を掴まれ、ローションを注がれ、穴をやっとそれが貫いたとき、オレは痙攣しながらそれを喜んだ。
コレだ。
コレ。
深く貫いて。
オレを串刺しにしてくれる。
コレをオレはオレのモノにする。
「好きだ。好きだ。あなただけだ。あなたには分からないだろう・・・僕がどれだけあなたを思っているか」
アイツが叫ぶ。
腰をぶつけてくる。
押し広げられ、貫かれ、腸壁を捲られる。
激しいでも、壊したくはない気持ちがその動きにはある。
これはオレを容易く殺せる男。
でも、絶対にオレを壊したくない男なのだ。
わかってるよ。
オレに喰われながらお前があれほど耐えていたから。
だからオレもお前に喰われる。
そしてお前を信じる。
お前が俺を食い尽くさないと。
全部ゆるす。
あひぃ
ひぎぃ
くふぅ
でも出てくるのは、涎と壊れきった声だけだ。
でもそれでいい。
「僕のだ!!」
アイツは吠えながらオレの深遠までぶち抜いていった。
抜かれる度に白く焼かれて。
オレもケモノのように吠えた。
そうオレはアイツのモノだった。
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