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第2話-6

このまま奏に醜態を曝け出して、今後自分はどうなってしまうのだろう… こんな欲望丸出しの、ただ獣の様に盛っている体に嫌気が差す。 でも、与えられる快楽に甘い声を出し、ナカは性器の受け入れを歓迎して(うね)り、ぐっしょり濡れて腰が勝手に動く。 頭ではこんなこと嫌だと思っているのに、体はしっかりと反応を示すのが、Ωの体質そのもの。 もう、奏無しでは生きられない体に造り変えられてしまうのが怖かった。 「あぁ、まだイケそうだな」 「ぁ、あ…」 今度は向かい合うように袮音の腰を抱え込む。 「ぇ、ゃ…ヤダっ…」 駅弁のような体位で奏は躊躇なく、奥深くまで性器を突き刺すと体を仰け反るようにして声を上げた。 「あ、あぁぁーっ!くっ」 一気に侵入してきたそれは、息が止まってしまうくらい太くて長い凶器だった。 苦しそうに呼吸をするのが分かった奏は、喘ぎ声を出させるために腰を動かすことにした。 ドチュッドチュッと重くて深いピストンに、袮音は更に甘い声を上げ奏の首に両手を回ししがみつく。 「ぁ、ん…あ、あ♡ふか、いっ…奥っ…ダ、メぇ…」 「ん?そんなにイイのか?この奥の所」 子宮と同じ働きをする生殖器に精子を注いでやろうかと思うくらいに、袮音のナカは気持ちが良い。 正しく性奴隷と言うのが似合う体だった。 行為を代わる代わるしている内に、陽濔と伊織がガゼボに着いた。 だが、鍵が掛けられて開かない。 「袮音!?大丈夫か?」 外から声が聞こえ、奏がニヤリと笑う。 「袮音、お友達が心配で呼びに来たぞ。どうする?」 「ん♡あ、あぅ…ぁ、あ♡」 腰を動かし続けながら、そう言ってやっても全く反応が無く、ただ行為に没頭していて喘ぐだけで一定の音しか出さない同じことを繰り返す壊れたオモチャみたいになっていた。 「今、お取り込み中なんだ」 「お取り込み中って…まさか!」 陽濔は奏の返事に、袮音の体が心配でガゼボのドアをガチャガチャと回す。 何とかして袮音をここから出して、抑制剤を飲ませないとという思いで力尽くでもドアを抉じ開けようと体当たりしたり、足で蹴ったりしてみる。 「陽濔くん、止めましょう。ドアが壊れて弁償しなくてはいけない」 「いいです、そんなの!袮音の…袮音の体がっ」 クラスメイトの焦りの声。冷静になれと落ち着かせようとする声。 それらのやり取りを聞いていた奏は、伊織に合鍵で開けても良いと指示を出す。 「あ、合鍵?!何で?」 「それは秘密です。さ、開きましたよ陽濔くん。ただ、貴方はαなので覚悟してくださいね」 伊織は既にどういう状態なのか把握出来ていて、飲み薬タイプの抑制剤では無く、直接体内に注入するタイプの、いわば注射器のような液体型の抑制剤を持っていた。 性奴隷と分かった時点で、もう錠剤タイプの抑制剤では袮音に効かないと分かった上で、少し高額になる液体型は特殊なルートでしか手に入らないくらい希少な物で、Ωの体に何らかの副作用が出てしまうほど強い抑制剤だが仕方無いと、伊織は半分諦めた状態でそれを手に持ちドアを開けた。

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