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<7>脚舐め編

サンプル。途中からです ***** 「はー……ちょっと寝ていい?」 「ほんとに寝るの好きですね」  普段仕事が忙しいからだろうけど、智樹さんの休日は寝るか漫画かゲームかだ。つまり、相当なインドア人間なのだ。なんでも、「仕事以外で外に出たくない」らしい……。  まだこうやって恋人同士になる前は、主任は休みの日は彼女とドライブしたり、夜景の綺麗なレストランに行ったりして、優雅に過ごしてるんだろうなあと勝手に思ってた。でもこんな庶民的な智樹さんを知って、もっと大好きになった。 「なんかここ、すげー落ち着く」 「そうですか? ベッド、固くないですか? 引っ越してきてからずっと変えてないから……」 「お前の匂いがする」  ドキッ……  そう言いながら年季の入った枕に顔を押しつけて目を閉じる……。すごい嬉しい、嬉しいんだけど……また無自覚だよ、この人は……。わかってんのかな……? 「とっ、智樹さんっ」 「何もしねーぞ」  考えてることなんかお見通しで、キッと睨まれて牽制される。隣の部屋からはいつものようにテレビの音が漏れていた。 「う……うーっ、うーっ」 「唸っても駄目」  どうにかヤっちまう方法はないかと模索して、ふとジーンズからはみだしてる足首が目に入った。 「脚……」 「んー?」 「脚舐めたい」  ぎょっとした顔で見つめられる。ああ……この未確認生物でも見るような目……いちばん最初のパイズリしたとき以来だな……。いつ見られても慣れないし、キツい……。 「は……?」 「えと……だから、脚……舐めたい…です……」  前から智樹さんの脚、すらっとして長いし綺麗だし、いつかちゃんと触ってみたいなと思ってた。本人に直接言う日がこんなに早く来るとは思わなかったけど……。  智樹さんは「はぁ」と大袈裟にため息をついて言った。 「どっからそういう発想が出てくるんだよ」 「う……す、好きだから、全部さわりたいん……です……」 「……帰る」  ああ、やばい!  ベッドから半身を起こしたところに、すかさずアタックをかけて抱きついた。 「だッ!」 「待って、待って……帰らないでください……」  逃げられないようにぎゅーっとホールドする。細い腰……俺のシーツと混ざった智樹さんの匂い……。やるなって言われても無理だ。何が何でもしたくなってくる。 「うるさい。この変態野郎」 「あ、ひどい……」 「だって……そんなの……嫌だ。俺が無理矢理させてるみたいじゃねーか」  智樹さんの頭の中では、王様が家来に「跪いて足をお嘗め」をさせてる絵面が展開されてるらしかった。 「俺がやりたいからするんですよ? 二人っきりなんだし、いいじゃないですか」 「絶対に嫌だ」 「どーしてもしたい」  腰にひっついたまま、負けじと食い下がる。 「触りたいです……」 「っ……」 「舐めさせて」  目が「しつこい」って言ってる。もう引っ込みがつかない。目を逸らした方が負けだ。絶対に智樹さんが折れるまで粘ってやる……! 「わかった」 「へっ?」  あっさり望んだ返事がきて、拍子抜けする。 「俺、クリハンやってるから。勝手にしろ」  そう言うと、財布が入ってたのとは反対側のポケットからPSPを取り出して電源を入れた。いつの間に……。 「ああ、そういう……」  俺が何をしようと反応しないつもりで開き直ったらしい。ふーん……。智樹さんがその気なら、別にいいけどね。意地でも気持ちよくさせてやる。クリハンなんか集中できないくらいに。 「風呂……」 「ううん。いい。洗わないで」 「はっ? うわあぁっ」  ふかふかのクッションの上に引きずり下ろして、ベッドを背にして座らせる。ジーンズをまくってずり落ちてこないようにして…… 「舐めるよ……?」 「な……汚な……っ! ひあっ」  俺んちにそぐわない、品のある靴下を脱がせて足の裏をぺろっと舐めた。ちょっとしょっぱい……ような気がする。暴れようとする脚を押さえつけて、抵抗できないようにした。 「むっ、無理っ! くすぐった……やっぱ……無……っ」 「だーめ」  足の裏はやっぱりくすぐったくて嫌なのかも。まずは足の甲から責めていくことにした。  つーっと骨に沿ってなぞったり、キスしたりする。 「っ……」  ちゅ……ちゅぷ……  足首までいったら、軽く噛みついてはみはみしてみたりして。全体的に俺の唾液でまぶすようにして舐めた。てらてらして光って、すごくやらしい。 「ぁ……、っ……」  最初こそ大袈裟に反応してたけど、だんだん慣れてきたのか、陽気なクリハンのBGMとボタンを押すカチャカチャした音が聞こえきてムッとする。ちょうどPSPに隠れて顔見えないし……。顔見られたくないからってわざとやってるな……。  反対側の甲も同じように舐めて……それから形のいい親指をぱくっと咥えた。 「っ……!!」  そうするとびくっと腰が跳ねた。面白いくらいに反応してくれる。 「ひ……っ」  ねっとりと指の腹を舐めて、舌先で爪の中までぐりぐりしてやる。 「ぁ……うっ……」  爪を割らない程度にかみかみする。ここ、神経が通ってるわけでもないのに感じるんだ。やらしい……。もう力が入らなくなっちゃったみたいだ。 「ひぁっ……!?」  ぢゅっと指ごと強く吸い上げると、ガタッとPSPが落ちる音が聞こえた。 「ぁ……」 「ふふふ……」  クリハンに勝った……。内心ほくそ笑む。すかさず憎いゲーム機を手の届かないところに遠ざけた。 「セーブ……」 「ちゃんとスリープにしたから。大丈夫だよ」  ちゃっかりセーブの心配しちゃうのが智樹さんらしい。けど……俺よりゲームのほうが大事なんだと思うと悔しかった。 「ん……」  人差し指を口に含んで、わざと音をたてて吸った。 「ひぃっ……んっ……」  腰がぴくぴく跳ねて痙攣してる。かわいい……。ほかの指も同じように吸い上げて、甘噛みしてやる。 「身体、震えてるよ。気持ちいいの?」 「……よ、く……ない……っ気持ち悪い」  まーた素直じゃないんだからなあ。目がとろーんってなってるの、自分じゃ気づいてないのかな? 「ふーん?」  指にちゅっとキスしてから、足の裏をべろりと舐め上げた。 「ひあああっ」 *** 続きはKindle Unlimitedにて配信中です!全話エロです。 https://amzn.to/39OgcSJ あらすじ画面もご参照ください。l

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