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<10>口で編

サンプル。途中から ******  あれから一週間後。 「智樹さん」  寝ころびながらジャソプを読んでる人の左手首には、もう当たり前のように俺がプレゼントした時計が嵌っている。休日に出かける時もしてくれるようになった。さっきジャソプを買って帰ってきたと思ったら、外す間も惜しんでそのまま読み始めたのだ。嬉しいし、やっぱりよく似合ってる。 「何……」 「先週、考えとくって言ったやつ」  漫画から視線が俺に向いて、近づくと、身を起こして目を合わせてくれた。 「んっ……!?」  唇にぷにっと触れる。 「口でして……智樹さんから」  一瞬で眉間に皺が寄って怖い顔になる。ここは真っ赤になって照れるところだろうに……。 「この前してやっただろ!」 「その時は俺が無理矢理したようなもんじゃないですか」  ぐっ……と押し黙る。視線が落ち着かなくなって、忙しなく彷徨う。焦ったり困ったりした時にいつもこうなるんだけど、俺はこの仕草が子供っぽくて大好きだ。エッチしてるときに意地悪なお願いすると、よくこうなる。 「…………」  たっぷり黙ったあと、 「……歯、当たるかもしんねーぞ」  と、ぽつりと言った。 「うん、いいよ」  智樹さんになら食いちぎられたっていい。期待で胸がぞくぞくしてくる。 「………座れ」  ベッドに俺が腰掛けて、智樹さんが脚の間に座った。前してもらったときとおんなじ構図だ。  スウェットに手をかけてきたから、軽く腰を上げて脱がせやすいようにする。 「………」  パンツから視線を外しながら、ゆっくりゆっくりずりおろす。俺のちんこなんて、もう何回も何回も見てるのに、それどころか何回も入ってるのに、初々しい反応がかわいい。 「っ……」  パンツもずるりと下ろすと、期待で半勃ちになった俺のものが出てくる。一分後には、完勃ちして天を仰いでいるだろう。  そのまま新種の生き物でも観察するみたいにじっと見つめて、なかなか次にいこうとしない。  じれったい……。しかも、そんなにじっと見つめられると……。 「ん……」  そろそろと口を開いて、俺のちんこを持って迎え入れようとするけど、舌が触れる寸前で躊躇してやめる。また口を開ける。引っ込む。この繰り返し…… 「ちょ……智樹さん……っそんな、したら……っ」 「っ…!」  早く口の中に入りたくて、中の熱さを想像してうずうずしてるモノは、むくむくと勃起した……。 「っ…だ……からっ! 何でする前から勃ってんだよ! お前はっ」 「だっ……て……、智樹さんが焦らすから……」  むっとした顔をして俺を睨むと、今度こそちゃんと口に含んでくれた。怒った勢いを利用したみたいな、半ばヤケクソな感じだったけど……。 「わ、……」  先端のつるつるしてるところだけ、たどたどしく舐められる。 「ん……、ん……」 「ぁ……、口の中、熱い……」  ざらざらしてる舌の腹で舐められるとぞくぞくした。 「ん……ふ、……」  もう「智樹さんが自分から咥えてくれた」ってシチュエーションだけで俺のはバキバキになってて、尿道からひっきりなしに先走りが溢れ出す。それをこぼさないように少しずつ吸ってくれる……。  なんかもう、すげえ……たまんない……。夢みたいだ。 「ふ……」  口を離すと、俺のと赤い舌がつーっと糸を引いて、めちゃくちゃエロかった。 「……どこがいいんだよ?」  そんなことを聞いてくれる。今ので充分気持ちいいけど…… 「ここ、とか?」  カリ首のあたりを指さすと、それをじっと見てから……俺の指ごとべろりと舐めた。 「っ……!」  その仕草がすごくエロちっくで、モノがずくっと大きくなったのが自分でもわかった。 「ん、ん……ふ……」  さっきより少し深く咥えてくれる。カリをくびれに沿って舌先で舐められたり、ちゅうっと吸われたりすると死ぬほど気持ちよかった。 「っ…それ……すげぇ、いい……っ」  うわごとみたいに呟くと、ピンポイントでそこばかり吸われた。 「ぅっ……はあ、下もいじって……」 *** 続きはKindle Unlimitedにて配信中です!全話エロです。 https://amzn.to/39OgcSJ あらすじ画面もご参照ください。l

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