13 / 15

<13>女体化編

※苦手な方はこの話だけ読み飛ばしても大丈夫です ******** 「ひっ……」 まだ鳥も鳴いていないような真夜中、ひきつるような声で目が覚めた。 「智樹さん……?」 隣を見ると、気持ちよさそうに寝ていたはずの恋人は、上体を起こしたままぽかーんとして固まっていた。尋常じゃない様子に眠気が一気に覚めていく。 「智樹さん……っ? どうしたの? どこか痛いの?」 布団をどけて触って確かめてみるけど、どこからも血は出てないし、熱もないようだ。 「お腹が痛いとか……?」 顔をのぞき込むと、そこで初めて俺に気づいたみたいに「あっ、あぁ」とわざとらしい返事をした。 「悪い……なんでもない」 「……本当に?」 「うん。……もうちょっと寝るわ」 そうしてまた布団をかぶって横になってしまった。何か我慢してるんじゃないか……? 不安になったけど、熱はなかったし怪我もしてなかったし……大丈夫かな? 起きてまだ具合が悪そうだったら、何か消化にいいものを買ってきて……様子を見て病院に連れて行こう。 安心すると再び眠気がやってきて、俺もそのまま眠った。 その日、智樹さんは何事もなかったかのように振る舞っていたけど、どこか心ここにあらず状態だった。 ご飯を食べてる時も、ゲームをしている時も、なんとなくぼーっとしている。 こんな智樹さんは初めてで、俺はしつこく「何かあったんですか?」「どうしたの?」と問いつめた。 俺は愚痴でも何でも聞くのに、智樹さんが話してくれることならなんでも嬉しいのに、何も言ってくれないのが寂しい。それなのに何回聞いても「なんでもない」と言う。 悲しい気持ちのまま早めの夕飯を一緒に食べて、さあお風呂に入ろうかという時だった。 「トモ……」 「ん? なんですか?」 向こうから話しかけてくれたはいいけど……目を合わせてくれない。 「智樹さん?」 「…………」 本当に、こんなの初めてだ……。いつももっと笑って元気なのに、俺はその笑顔が大好きなのに、どうしちゃったんだろう。「別れ話」という最悪の想像が頭をよぎってヒヤッとする。 「……何も言うなよ」 「えっ?」 そう言うといきなり手をとられて、その手を、股間……へ……。 「……えっ!?」 むにゅっ、としない。 あるはずのものが、なきゃいけないものが、俺の大好きなものがない! 「へっ、えっ!? なん……えっ?」 俺はパニックになって何回ももにゅもにゅしようとした。 「女……に、なった」 えっ? ……って、さっきから何回同じこと言ってるんだろう、俺。 「えっと……ここ、だけ……?」 「そう」 もっと他に聞くべきことがあるはずなのに、テンパって見当違いなことが口から出た。ぱっと見た感じ、胸は膨らんでいなかったからだ。いや、むちむちで俺の大好きな雄っぱいはあるんだけど……女の子みたいに、盛り上がってはいない。 「今日の……朝から? いきなり?」 「うん」 「何か身に覚えとか、ないの?」 「あるわけないだろ……」 エロ漫画みたいな展開だ……。いまいちヤバいっていう実感がわかない。むしろ期待でワクワクしてる俺……。 「お前、治す方法わかる?」 「いやぁ……さっぱり」 今まで生きてきて、ある日突然女になった男……とは、出会ったことがない。智樹さんは「そうだよな」と呟いてより一層落ち込んだ。 「病院……行くわ」 「あっ……! ま、待って」 玄関に行こうとする手を掴んで呼び止めた。 「え、と……俺が……なんとかします」 「は?」 「で、できるかも?」 「どうやって」 「う……とにかく、み、見せて」 下心が透けて見えていないかどうか、漫画の心理戦みたいに心臓がバクバクした。智樹さんは嫌っそうな顔をしたけど、 「……本当に女だぞ」 自分の「本当の」身体じゃないから恥ずかしくないと割り切っているのか、ためらいもなくズボンとパンツを脱いだ。 「ほれ」 「っ……!」 う、わ……本当に女の子になってる……。毛に隠れてほぼ何も見えないけど、本当に竿と玉は無くなっている。女の子のここ見るのって、その……ものすっごい久しぶりだ……。 豪快に脱いで豪快にズボンを履き直そうとしたので、慌てて引き止める。 「と、とりあえず、座って」 「ちょっ……おいっ」 肩を押さえて後ろに押して、ベッドに座らせる。 「ひっ……!?」 ぐいっと脚を左右に開くと、そこも広がってよく見えた。 「ばっ……もういいだろっ!」 「よくない……もっと、よく見せて……」 ぴらっと左右に拡げて奥を覗きこむと、そこは綺麗な色をしていて……ひくひく震えてた。 「お前……っ! バカじゃねえの!? 触んなっ!」 叫んで、本気で脚を閉じようとしてくる。ものすごい力だ。それに抗う俺の腕も、腕相撲してる時みたいに血管が浮いてぶるぶるしてる。 「ちょっ……! うっ……」 中……触りたい……。でもこのまま入れたら……乾いてるから、痛いだろうし…… …………。 「ひっ!?」 脚の間に身体を突っ込んで、強制的に閉じれないようにした。隠そうとしてる手をどけて、顔を近づけてそこをれるっと舐めた。 「なっ……」 蹴られる前に膝を押さえて、動かせないようにする。 「なにして……っ! お前っ……ぁっ」 「俺に見せたらさ……こうされるって思わなかったの?」 「ばっ……馬鹿っ! 俺、本気で……悩んでっ……はぁっ」 舌を伸ばして奥のほうを舐めると、喉がひゅっと鳴って声にならない音が漏れた。男の感覚とは、やっぱり違うのかな……。 「うぁ……っ」 「濡らさないと、痛いから……」 「濡、らす、って……っ」 適当に理由をつけて中の感触を味わう。さっきはこんな話信じられなかったのに、一日中落ち込んでいたはずなのに、舐めてるだけで俺のものはバキバキになっていた。女の子智樹さんの破壊力、やばい……。 「ぅあ……ぁ……バカっ、何考えてんだよっ」 *** 続きはKindle Unlimitedにて配信中です!全話エロです。 https://amzn.to/39OgcSJ あらすじ画面もご参照ください。l

ともだちにシェアしよう!