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<13>女体化編
※苦手な方はこの話だけ読み飛ばしても大丈夫です
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「ひっ……」
まだ鳥も鳴いていないような真夜中、ひきつるような声で目が覚めた。
「智樹さん……?」
隣を見ると、気持ちよさそうに寝ていたはずの恋人は、上体を起こしたままぽかーんとして固まっていた。尋常じゃない様子に眠気が一気に覚めていく。
「智樹さん……っ? どうしたの? どこか痛いの?」
布団をどけて触って確かめてみるけど、どこからも血は出てないし、熱もないようだ。
「お腹が痛いとか……?」
顔をのぞき込むと、そこで初めて俺に気づいたみたいに「あっ、あぁ」とわざとらしい返事をした。
「悪い……なんでもない」
「……本当に?」
「うん。……もうちょっと寝るわ」
そうしてまた布団をかぶって横になってしまった。何か我慢してるんじゃないか……? 不安になったけど、熱はなかったし怪我もしてなかったし……大丈夫かな? 起きてまだ具合が悪そうだったら、何か消化にいいものを買ってきて……様子を見て病院に連れて行こう。
安心すると再び眠気がやってきて、俺もそのまま眠った。
その日、智樹さんは何事もなかったかのように振る舞っていたけど、どこか心ここにあらず状態だった。
ご飯を食べてる時も、ゲームをしている時も、なんとなくぼーっとしている。
こんな智樹さんは初めてで、俺はしつこく「何かあったんですか?」「どうしたの?」と問いつめた。
俺は愚痴でも何でも聞くのに、智樹さんが話してくれることならなんでも嬉しいのに、何も言ってくれないのが寂しい。それなのに何回聞いても「なんでもない」と言う。
悲しい気持ちのまま早めの夕飯を一緒に食べて、さあお風呂に入ろうかという時だった。
「トモ……」
「ん? なんですか?」
向こうから話しかけてくれたはいいけど……目を合わせてくれない。
「智樹さん?」
「…………」
本当に、こんなの初めてだ……。いつももっと笑って元気なのに、俺はその笑顔が大好きなのに、どうしちゃったんだろう。「別れ話」という最悪の想像が頭をよぎってヒヤッとする。
「……何も言うなよ」
「えっ?」
そう言うといきなり手をとられて、その手を、股間……へ……。
「……えっ!?」
むにゅっ、としない。
あるはずのものが、なきゃいけないものが、俺の大好きなものがない!
「へっ、えっ!? なん……えっ?」
俺はパニックになって何回ももにゅもにゅしようとした。
「女……に、なった」
えっ? ……って、さっきから何回同じこと言ってるんだろう、俺。
「えっと……ここ、だけ……?」
「そう」
もっと他に聞くべきことがあるはずなのに、テンパって見当違いなことが口から出た。ぱっと見た感じ、胸は膨らんでいなかったからだ。いや、むちむちで俺の大好きな雄っぱいはあるんだけど……女の子みたいに、盛り上がってはいない。
「今日の……朝から? いきなり?」
「うん」
「何か身に覚えとか、ないの?」
「あるわけないだろ……」
エロ漫画みたいな展開だ……。いまいちヤバいっていう実感がわかない。むしろ期待でワクワクしてる俺……。
「お前、治す方法わかる?」
「いやぁ……さっぱり」
今まで生きてきて、ある日突然女になった男……とは、出会ったことがない。智樹さんは「そうだよな」と呟いてより一層落ち込んだ。
「病院……行くわ」
「あっ……! ま、待って」
玄関に行こうとする手を掴んで呼び止めた。
「え、と……俺が……なんとかします」
「は?」
「で、できるかも?」
「どうやって」
「う……とにかく、み、見せて」
下心が透けて見えていないかどうか、漫画の心理戦みたいに心臓がバクバクした。智樹さんは嫌っそうな顔をしたけど、
「……本当に女だぞ」
自分の「本当の」身体じゃないから恥ずかしくないと割り切っているのか、ためらいもなくズボンとパンツを脱いだ。
「ほれ」
「っ……!」
う、わ……本当に女の子になってる……。毛に隠れてほぼ何も見えないけど、本当に竿と玉は無くなっている。女の子のここ見るのって、その……ものすっごい久しぶりだ……。
豪快に脱いで豪快にズボンを履き直そうとしたので、慌てて引き止める。
「と、とりあえず、座って」
「ちょっ……おいっ」
肩を押さえて後ろに押して、ベッドに座らせる。
「ひっ……!?」
ぐいっと脚を左右に開くと、そこも広がってよく見えた。
「ばっ……もういいだろっ!」
「よくない……もっと、よく見せて……」
ぴらっと左右に拡げて奥を覗きこむと、そこは綺麗な色をしていて……ひくひく震えてた。
「お前……っ! バカじゃねえの!? 触んなっ!」
叫んで、本気で脚を閉じようとしてくる。ものすごい力だ。それに抗う俺の腕も、腕相撲してる時みたいに血管が浮いてぶるぶるしてる。
「ちょっ……! うっ……」
中……触りたい……。でもこのまま入れたら……乾いてるから、痛いだろうし……
…………。
「ひっ!?」
脚の間に身体を突っ込んで、強制的に閉じれないようにした。隠そうとしてる手をどけて、顔を近づけてそこをれるっと舐めた。
「なっ……」
蹴られる前に膝を押さえて、動かせないようにする。
「なにして……っ! お前っ……ぁっ」
「俺に見せたらさ……こうされるって思わなかったの?」
「ばっ……馬鹿っ! 俺、本気で……悩んでっ……はぁっ」
舌を伸ばして奥のほうを舐めると、喉がひゅっと鳴って声にならない音が漏れた。男の感覚とは、やっぱり違うのかな……。
「うぁ……っ」
「濡らさないと、痛いから……」
「濡、らす、って……っ」
適当に理由をつけて中の感触を味わう。さっきはこんな話信じられなかったのに、一日中落ち込んでいたはずなのに、舐めてるだけで俺のものはバキバキになっていた。女の子智樹さんの破壊力、やばい……。
「ぅあ……ぁ……バカっ、何考えてんだよっ」
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あらすじ画面もご参照ください。l
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