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<14>ローションプレイ(?)編
五月も下旬になり、空気に湿気が混じって蒸し暑くなってきた。ちょっと気が早いかもしれないけど、今日の夕飯は今年初のそうめんにした。
お皿も洗って、テーブルも拭いた。あとは俺も風呂に入って寝るだけだ。さっき取り込んだベッドのシーツを替えて一息ついてると、
「出たぞー」
先にお風呂に入っていた智樹さんが、腰にバスタオルを巻いただけの格好で出てきた。……濡れた髪をうざったそうに掻き上げながら。
「う……」
不意打ちすぎる……。タオルを巻く位置が低すぎて、お尻の割れ目が見えちゃいそうだ……。
「どうしたの?」
「パンツ忘れた」
そう言いながら真っ先に下着がしまってある引き出しに行こうとするので、その前に呼び止めた。
「智樹さん」
「んぁ?」
「こっち来て」
ベッドに腰掛けながら、自分の太ももをぽんぽん叩く。
「何? いま?」
「うん。いま」
「着替えてからにしろよ」
「お願い」
食い下がると、眉間に皺を寄せながら渋々こっちに来てくれる。
「うわっ」
目の前まで来たところで、腰をぐっと引き寄せた。俺のちょうど真下におヘソがくる。ちょこんと凹んで可愛いそこに、ちゅっと口付けた。
「ちょっ……」
お風呂上がりで、肌がしっとりしてる。ボディソープのいい匂い。俺だって同じの使ってるはずなのに、どうして智樹さんが使うとこんなに甘ったるい匂いになるんだろう。
「ひっ……!?」
ヘソの穴に舌を突っ込むと、かすかに汗の味がした。そのまま脇腹にちゅっとキスをして、バスタオルの下に手を入れてお尻を揉んだ。
「おいっ、っ、馬鹿っ!」
ちらっと上目遣いに見やると、智樹さんはどうしたらいいのかわからず、手を宙に浮かせたまま固まっていた。無理やり腕を引いて、替えたばかりのシーツに押し倒す。
「あっ」
リモコンで部屋の電気を消して、サイドテーブルのオレンジの明かりだけにした。
押し倒されてぶすっとした顔をしてるけど、濡れた髪のまま睨まれても誘ってるようにしか見えない。
「あの……智樹さん……今日、これ使っていい?」
「……するって、言ってな……」
ベッドの下をごそごそして、隠しておいたデカいローションのボトルを取り出した。
「……へ?」
俺が取り出したものを見て、ぽかーんと口を開けている。
「な……何……なんで今更、そんなもん……」
「えーと……智樹さんが北海道行ってる間、大学の友達と会ったんだけど……智樹さんの話したら、頑張れよって、言って……くれた」
例の飲み会の日、俺は最後まで智樹さんが恋人だということは言えなかったが、後日、ユウが「お前、なんか様子が変だったから」と気にかけてくれて、その気持ちが嬉しくて……相手は男だって打ち明けた。それでも変わらず接してくれて……「男は想定外だったけど」と笑いつつ、「頑張れよ」って、言ってくれた。
「俺の話、って……」
「……今、付き合ってる人がいるって……すげー好きで、大事な人だって」
真下にいる顔がカーッと赤くなって、ふいっとそっぽを向いた。
「言うなって、そういうこと!」
「嫌だった?」
「嫌とかじゃなくて……」
友達に言ったことを怒ってるわけじゃなくて、話したことを俺に言うな、って意味で照れてるんだろう。智樹さんは男同士だってことを話したって、きっと怒らない。話したことで俺が変な目で見られるんじゃないか……とか、そっちのことを心配してくれる。そういう優しい人だ。
「……ほんとお前、恥ずかしいことばっか言うよな……」
「智樹さんが好きだからだよ。連れてって、紹介したいくらいだったよ」
俺のだって、みんなに言いたかった。そう言うと、また拗ねたような顔をする。じり……と下にある腰が動いて、俺と目が合った。
「……馬鹿」
「うん」
バスタオルをめくると、簡単に裸が露わになる。汗ばんだ身体は、呼吸に合わせてきらきら光っているように見えた。
「ちょっと、冷たいかも……」
ボトルを傾けて手のひらに出してみると、ドぎつい蛍光ピンクでエグい色をしていた。スライムみたいだ。入れ物がピンクなだけで、中身は透明だと思ってたからびっくりした。
ごくっと唾を飲み込む。
興奮する……。
「っ……!」
出したものを穴に塗りつける。自分の指にも馴染ませて、少しずつ開いていく。
「ひあ、っ……」
「……ここ、綺麗にしてる?」
いつもより柔らかい気がする。智樹さんがお風呂で、一人で、俺とエッチするためだけに綺麗にしてるのかと思うとドキドキした。
「っ……」
「教えて」
足首にちゅっとキスした。
「っ……から、そういうのが……」
「だめ。もうそういうのなし」
智樹さんがいくら恥ずかしがっても、言う。有無を言わさず遮ると、俺にそう言われるのがわかってたみたいに……目を逸らしながら、小さな声でぼそぼそっと喋った。
「……か、までは……して、ない…けど、よく……洗うように、してる」
心臓がバクバクして、口から飛び出しそうだった。
「お前が、いつ……盛るか、わかんねーから……そうするように、なったんだよっ」
逆ギレするみたいに叫ぶ。あまりにも可愛くて、身を乗り出してキスした。
「んっ……!」
「中は? こうやって洗わないの?」
中指を根本まで突っ込んで、くっと折り曲げる。
「は、ぁっ……! する……わけ、ねぇだろっ」
「しないの?」
俺に犯されることをしっかり覚えた身体は、二本目の指も簡単に受け入れる。こりこりして可愛い場所に爪を立てた。
「しな゛……ぁ゛っ! はっ、無理、だっ……そんなの……できるわけないっ」
「うん、いいよ……俺、智樹さんの汗の匂いとかすげー好きだし……綺麗にしなくても、いいよ? 俺がやってあげる。俺にやらせて……智樹さんに汚いとこなんてないから」
ぶる……とナカが小さく震えたのがわかって、ゾクゾクした。俺が全部したいのは本心だけど、お風呂で……智樹さんが一人で慣らしてるところ、見てみたいな……。防水の小さいカメラを置いておこうか?
「わっ……あっ!?」
腰を高く上げて、人差し指と中指で穴を開く。ボトルの口を近づけて、腸内に直接ローションを注ぎ込んだ。
「ひぃっ……!?」
「冷たい?」
入れた直後は重い液体だけど、すぐ人肌に馴染んでゆるくなっていく。
「や……ぅあ、ぁ……あぁ」
腰を90度に上げてるから、きっと自分の中を通ってく感覚が手に取るようにわかるだろう。
「はあっ、あ、あ、はぅ……ぐっ……」
ボトルの中身が三分の一くらい減った。腰を下ろして改めて指を入れてみると、つーっと粘ついた液体がくっついてきて糸を引く。
「……っ、すご、ぐちょぐちょ……エロい……」
***
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あらすじ画面もご参照ください。l
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