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第42話(R18)

「つ、つかさ……、も、限界……っ」 結局、純一は司の家に行った。 家に着くと中はしんとしていて、累はいないのか、と純一はホッとしたのも束の間。 玄関で靴を脱ぐなり司に迫られ、吹き抜けでやたら声が響く玄関ホールで、純一は壁に押し付けられるように立っていた。 あれこれ愛撫され、壁に手をついた状態で後ろを指で解され、足がガクガクして立つのもやっとの状態だ。 この流れになるのを分かっていながら、純一が家に来たのは、司にグズグズにされる快感を知ってしまったからだ。 純一は壁に額を付け、後ろへの刺激で勝手にうねる身体を支える。 「……入れるぞ」 耳元で司の掠れた声がする。どうしても中でイキたいと、散々後ろを弄られた純一は、頷いて先を促した。 「う、……っあ!」 指とは比べ物にならない圧迫感が、純一を襲う。あまりに強い刺激に、チカチカと視界に星が飛び、イってしまった事にも気付かなかったほどだ。 「純一……入った」 「言わなくてもわかるっ」 強い圧迫感に呼吸をするのが精一杯で、この状態で動かれるのは無理だ、と泣きそうになった。 でも司は、首筋にキスをしながら動かずに、純一の呼吸が整うまで待ってくれている。 「動くぞ」 ゆっくり、司が動き出す。ずるり、ずるり、と水っぽい音を立てながら、それは出入りを繰り返し、その摩擦に、純一は脳天を突くような快感に悶えた。 耳元で司の乱れた呼吸を感じる。思わず出てしまった声も甘く、純一の下半身は、何度目か分からない射精の準備に入った。それに気付いた司は、またそこをゆるゆると擦り上げてくる。 「あ! いや……っ」 舌っ足らずな声で主張するけども、司は止めてくれず、純一は頭を振る。 「純一、悪い……我慢の限界だ」 「ああぁぁっ!」 ビクビクと、純一の身体が跳ねる。司が動きを早くし、肉がぶつかる音がして、それにも純一は興奮した。 その時、司が首筋にまた歯を立ててくる。どうやら噛みグセがあるらしいけど、また面倒な事になりそうなので、イヤイヤと首を振った。 「おま、痕付けたら口きかないからな!」 生理的に浮かんだ涙のせいで、泣いたような声になってしまったけど、そんな事を気にしている余裕はない。 それでもその言葉は司には有効だったようで、立てた歯はキスに変わる。 「……っ、い……っ!」 しかしやはり何故か、首筋に痛みが走った。しかしそれすらも快感にすり変わり、感じている自分に動揺する。 司がキスで、思い切り首筋を吸っているのだ。噛むのがダメならキスで痕を付けてやろう、という魂胆が見えて、どうしてそこまでと思うけど、押し寄せる快感に思考も流れる。 「あっ、あっ、……や、やだやだやだや……っ、……っ!」 純一は歯を食いしばって快感に耐える。ぱたぱた、と床と壁に精液が落ちて、何故かそれがきっかけで涙腺が崩壊した。 「つかさ、もうむり……っ、いやだぁ……っ」 これ以上の快感は自分が壊れてしまう、本気でそう思って、喘ぎながらぐすぐすと泣いた。 「本当に、純一は…………可愛いな」 司は純一の後ろを穿ちながら、純一の頬に伝った涙を舐める。 純一はそれにすら過剰に反応し、ビクビクと身体を反らした。 「もう、イクから……悪いがもう少し……、……っ」 司が更に動きを早める。その刺激に純一は壁から手が離れてしまい、掴まる場所を求めて手をさ迷わせていると、司の長い指が絡んできてしっかりと握られた。 「あぁ……純一……っ」 後ろで司の動きが止まる。声を殺してイク司の姿に、純一は興奮し、刺激も相まって同時に射精してしまった。 「ん! う……っ、あぁ……っ」 二人とも、繋がったまましばらく無言で呼吸を整えていた。白く飛んでいた視界が戻ってくると、頬にキスをされる。 純一は首を捻って、今度は唇へのキスを受け入れた。 「ん……」 足に力が入り過ぎたのか、疲れて僅かに震えている。でも、最後までできた、と純一はスッキリしていた。 司は純一にキスをしながら、胸を触ってくる。敏感になった身体はゾクゾクと震えた。 「ん……、ん? ちょ、と?」 純一はある違和感を感じ、口を離す。 「どうした?」 「や、なんか……」 しかし司は、純一の胸への愛撫を止めない。それどころか、まだ純一の中に入っている肉棒を、再びゆるゆると動かし始めたのだ。 「ちょっと、も、無理だよ……っ、あ……っ!」 今イッたんじゃないのかよ、と純一は抵抗するけども、力が入らない上に快感に襲われて、思うように動けなかった。 「ホント、やめて、お願い……っ」 本当に壊れちゃう、と純一はまた涙が溢れてくる。 「それなら、俺が最後まで面倒をみる。だから付き合ってくれ」 司は何故か楽しそうにそう言った。実際そこまでしないとは思うけど、司ならやりそうだ。純一は、何で好きになっちゃったんだろう、と後悔した。 その後、純一の意識が無くなるまで、司の好きにされたのだった。

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