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第1章 衝撃的な出会い 1

生徒会長選出会から数日経った頃、向井から生徒会長の噂を聞かされた。 「新しい生徒会長って、女遊び激しくて、食っては捨てるの繰り返しらしいぜ。あの顔だから、遊びでも一度は抱かれたいってみんな思うんだろーな。 しかも、アイツめったなことじゃ笑わないらしく、結構冷たいらしい。そこもまた女子にはクールでカッコいい!ってなるんだろーなー。 カッコいい奴はどこか欠落しててもモテるってことか…羨ましいなー。」 まぁ、あんだけカッコよかったらそんぐらいするだろ。 そんな贅沢してみたいもんだ。 下駄箱に上履きをしまい、そんなことを考えながら歩きだしたもんだから、俺は幻を見たのかもしれない。 向井に無理矢理押し付けられた用事を済ませてから外に出たから生徒もほとんどいないし、てーゆーかもう外、薄暗いじゃねーか! ぶつぶつ文句を言いながら歩いていると、校門に俺をじーと睨んでいるヤツと目が合ってしまって…思わず回れ右してしまった。 なんなんだアイツ… 「おい!!」 呼び止められた…! 俺じゃないかもしれない。うん、そうだそうだ。 生徒会長が俺に用があるわけ… 「おい!シカトすんなよ!」 はい?! 「相原 渚!止まれ!!」 お、俺だ…しかもなんで名前知ってんだ。 すでに職務乱用か?! 生徒会長ってそんなことも許されるのか?! 「渚!!聞こえてんのか!」 えぇ、聞こえてますとも。でも、ちょっと今は話し掛けないで欲しいんだけど。今のこの状況が把握しきれねーんだよ。 やっとの思いで振り向いたら、目の前に… 「ま、まぼろし…じゃ…なかった…」 「あ?何わけわかんないこと言ってんだよ。」 生徒会長と俺の距離 約30センチ…!! 「あ、あ…のぉ……」 「いきなり逃げんなよ。」 右腕が妙に痛いと思ったら、ガッチリ捕まれてて、 「やっと来たと思ったら逃げやがって…」 なんで捕われてんだ… しかも、生徒会長と待ち合わせしたつもりねーんだけど。

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