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衝撃的な出会い 10

「アイス旨いか?」 「旨いよ。…しかし生徒会室は冷蔵庫もあるのか、すげーな。」 「日頃はあまり使わない。今日は特別だ。」 「ふーん。で、こんなとこ呼び付けて何の用だよ。」 俺だって無視して帰りたかった。 でもあんなギャラリーいっぱいのとこでまた迫られたら、明日から確実に登校拒否に陥る。 そして、絶対…向井との親友危機だ。 「渚に書記の引継ぎをしようと思っただけだ。」 なーんだ、また迫られるかと思ってびくびくしちまったけど取り越し苦労だったな。 アイスも残りわずかだし、食い終わったら、さっさと引継ぎして帰ろう。 「それならそうと早く言えよ。」 「渚はまたオレにキスされると思ったのか?」 「ちっちげーよ!!」 「だって今、ちょっと残念そうな顔したぞ?」 「は?!」 んなことあるか! 「俺はおまえが嫌いなんだよ!なんで残念がるんだ、おまえの頭の物さしでいいように解釈すんな!」 「そんな怒るなよ。それにオレのことおまえおまえって…優人って呼べってあの時言っただろ?」 思い出すとまた怒りが。 「ぜってーやだ!」 「まったく…しょうがねーな、キスまでした仲なのによ。じゃあ、今は橘でいいから。」 じゃあってなんだよ、今はってなんだよ。 でも、優人なんて呼ぶくらいならまだ苗字で呼ぶ方がマシだな。 「わかったよ、しょうがねーから呼んでやるよ。」 アイツ…いや、橘は心なしかホッとしたような表情をしたような気がした。 気のせいかな。 そして、残りの一口を食べ終え、棒をきれいにペロペロ舐めてたら、 俺の隣に気配を感じ、ソファーがギーと沈んだ。 「今日は我慢しようと思ったのにな…。」 「なにが?!」 「渚のアイスの食い方エロいんだよ。」 「……え。」 今日は引継ぎだけって言ったはずだよな。 「渚の所為で……勃った。」 は?! たっ……た?! えっ?!えーーーー?!

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