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衝撃的な出会い 13

これはチャンス!! 「残念だったな…ここまでだ!」 馬乗りになってる橘を退けようとしたら、こいつ更に俺に重心をかけ覆い被さってきやがった。 「痛ってーよ!!どいて携帯早く出ろよ!」 「携帯なんかほっとけ。」 に、してもしつこいくらいいまだにブーブー鳴ってやがる。 「急用かもしれねーじゃんか、早く出ろよ!」 ため息混じりにうるせーなと言いながら、少し身体を浮かせ机の上の携帯に手を伸ばす。 「………はい。」 あれ? 浮かせた身体はホントに一瞬で俺はと言うと、数秒前と変わらない体制に。 「なんだよ、今忙しいんだよ。」 何事もなかったかのように話し続ける橘を余所に、相変わらず俺は身動きが取れないでいた。 「だから、忙しいんだよ、今日は無理だ。」 しかも、全身で重心かけてやがるから密着度が半端ねー。 さっきから、橘がしゃべる度に耳に息が吹きかかり、ゾワゾワするし。 「しつこいな、明日にしろよ。」 なにやら揉めてる? 相手の声は女みてーだし。彼女か? 彼氏が男堕とし最中なんて知ったら破局だろ。 まぁ、俺の知ったこっちゃねーか。 しかし、重いしゾワゾワするし早く終わりにしろよ!

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