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イジワルな恋心 2

ちらつく…あの変態野郎の艶っぽい声が。 耳がゾワゾワする!! くそ──! いつもなら向井にからかわれて下の名前で呼ばれてもなんてことないのに、 なんなんだ、この異常なほどの恥ずかしさは…… ダメだ………下半身がなんかむずむずしてきやがった。 言うこと聞かない俺の息子を必死でなだめ、とりあえず治まったけどこの先が思いやられる…… そうだよ、今日は放課後生徒会役員の顔合わせがある。しかも、生徒会室で…… * 「失礼します………」 さすがに昨日の今日だ、ちゃんと間違えないでたどり着いたから一番…… 「おう、早いなっ」 ではなく、俺より先に来てたやつがいた。 「あのー」 「ちょっと待ってろ。おまえは確か二年の……」 「相原 渚です。」 窓を少し開け、白衣姿で窓辺にもたれながらタバコをくゆらせ、そいつは俺を一瞬見てまた窓の外に視線を流した。 「学校は禁煙じゃないんですか?」 「かたいこと言うなよ、おまえだってここで何かイケないことしてるかもしれねーじゃん。」 イケないこと…… 昨日のことがちらついて、 「んなことしねーし!!」 「おいおい、そんなムキになるなよ。可愛い顔が台無しだぜ、渚っ」 こいつまで……! 歯向かおうとしたら、ドアが開いて黒瀬先輩が入ってきた。 「失礼します……ちょっと!望月先生またこんなとこでタバコ吸って!」 ……望月先生? 「うるせーな、別に見つからなきゃいいんだよ。」 「ダメですよ!」 望月ってあの望月か? 先生のくせに、チャラいって有名の…… なんでそんなやつがここにいるんだ?

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