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イジワルな恋心 3
望月を不信な眼差しで見てたら、黒瀬先輩が目の前でニコッてしてて、俺に望月を紹介してくれた。
「はじめまして、黒瀬 桜子です。相原…渚くんだよね。望月先生は初めてでしょ?」
「あ……はい。」
しかし、近くで見るとますます可愛い……
「生徒会顧問の望月先生です。」
マジかよー
「渚、よろしくな!」
「は…はい。」
よりによってなんで生徒会なんかのお堅いとこの顧問なんだ…大丈夫か?
「こう見えて、生徒会顧問は3年目なんだぞ、大丈夫だからそんな顔すんなよ。」
───⋯ガチャ
「失礼します…」
「失礼します…」
こいつもエスパー?!なんてアホなことを考えてたら、橘とほっしーが一緒に入ってきた。
「おっ、相変わらずイケメンだねー新生徒会長」
軽いな、まさにチャラ男だぜ。
「もうすぐ時間なのでさっさと始めてください。」
そんな望月の軽いノリにも顔色ひとつ変えずばっさりな橘。
橘は生徒会長の前は書記してたってことは、望月とも面識はあったってことか。
望月は主に3年を受け持つのが多いらしく2年はあんまり会ったことがない。
って、ことは…俺とほっしーだけが初対面ってことになるな。
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