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イジワルな恋心 8

机に向かって何か書類に記入していた橘は俺に気付いて一瞬目が合ったけど、すぐにそらされた。 「あ、あのさ………」 「………なんだよ。」 返事はしてくれるものの橘は下を向いたままペンを動かし続けてて、その様子を伺いながら俺は橘から一番遠い位置のソファーの片隅に腰掛け気付いたらあのことを口にしていた。 「く、黒瀬先輩と付き合ってるのって…本当なのかよ?」 「………おまえには関係ない」 「別にいいじゃねーか、隠すことないだろ?」 「オレに関わるな」 なんだよ、なんなんだよ!イライラするな! 「なんだよ、その態度!」 「たくっ……うるせーよ!」 バンッと机を叩き立ち上がると俺目がけて歩いてきて、俺の目の前まで来たかと思うと座ったままの俺のネクタイを引っ張り立ち上がらせ顔を近付けてきた。 唇と唇が触れるくらいの近さに。 「どうした、顔真っ赤だぞ。ここでキスしたことでも思い出したか?」 「………ッ」 ほんの数日前に俺たちがここでしたことが蘇る。 ここで俺たちはキスし、お互いのモノを扱き合い快楽に流された…………

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