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春雷 8
2人ともアイスを食い終わった頃、俺が残りのアイスと氷袋を下に置きに行こうとベットから出ようとしたら、ほっしーが置いてくるって言うからお言葉に甘えて冷蔵庫までお願いした。
「相原くん、ついでにトイレ借りてもいい?」
「おう。二階だったら突き当たり一番奥だから遠慮しねーで使えよ。」
「じゃあ、お借りします。」
相変わらずほっしーは礼儀正しいやつだ。
なんであんな真面目を絵に書いたようなやつと橘が友達なんだ?
へんなのー…ま、どうでもいいけど。
思いがけずガリガリ君を食えたことですっかりテンションが上がってしまって、一人になったら急に疲れて眠くなっちまった。
ほっしーがもうじき戻ってくるのに。
満足感と熱のせいで、俺はうとうとしてしまった。
────⋯⋯
───⋯⋯
「………うん、ちゃんと買ってってあげた、うん。」
あれ?俺寝ちゃった?
なんかぼんやりした意識の中、遠くでほっしーの声が聞こえた……
「思ったより元気そうだったから安心して。」
誰かと……話してる?
「………相原くんも喜んでたよ。」
誰だ?
相手は俺を知ってる人物か?
「………うん、ゆうちゃんのことは言ってないから。」
ゆ…う……ちゃん?
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