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春雷 15

外はすっかり真っ暗になっちまったし、これ以上引き止めてもほっしーを困らせるだけだしと思い無理矢理話を切り上げた。 見送るためにベッドから起き上がろうとしたら、いいからと言ってまた寝かされた。 「あ、相原くん?」 「なに?」 「ゆうちゃんのことなんだけど……」 そしてドアに手をかけたまま俺の方に振り返り、真剣な顔のほっしーは、 「相原くんがどんなふうに思ってるかわからないけど、ゆうちゃんは……相原くんの事、すごく大切なんだと思う。 ゆうちゃん誤解されやすい性格してるけど、昔から本当に大切なモノは自分を犠牲にしても守るコなんだ。あ、“コ”なんて言ったら怒られそうだからこの事も内緒ね。 だから、僕は応援してるから……じゃあ!お大事に!!」 ────バタンッ そんな捨て台詞を残し、帰って行った⋯⋯──── ……応援してるってなんだよ。 そもそも俺、そんなポジションじゃねーし。 だったら、気晴らしとか言うなよ。 勝手に近づいてきて、 勝手に突き放して、 勝手に俺の気持ち掻き回して、 アイツなんて、 橘なんて大嫌いだよ…… ふざけんな……

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