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心をほどいて、心を結んで 7
「………んっ」
いつもの橘なら、この先もっとエロいキスをし出すのに、今日は何故かフレンチキス止まりで唇は離れ、身体ごと離れて行った。
えっ?って思ったら、
息が触れ合うくらいにまた顔を近付け、俺をじっと見つめながら、
「…………渚……オレのモノになれ。」
あの時と同じようにもう一度言われた。
あの時と違うのはそこに、“好き”という感情が存在してること。
だからかな、
その言葉は俺の心に染み渡り、身体中を満たしていった。
そして、今日三回目のキスを落とされる。
唇を押し付け時々強く下唇を吸われ、
お互いの舌を絡ませ合い、
口端から唾液が流れ出るのも構わず、
俺たちは本能のまま夢中で、
今までで一番深いキスを続けた………
「………んっ、んん…たちばなっ……」
「……ッ…なぎ…さ…っ…」
……好きだと確信したあとのキスは今までと比べものにならないくらい気持ちよくて、“好き”が身体中を駆け巡る……
それはまるで、
稲妻のような…
頭のてっぺんから足の爪先まで、
電流が駆け抜けたような衝撃だった⋯────
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