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心をほどいて、心を結んで 8
俺たちは狂ったように貪るようにキスを繰り返した。
2人の息遣いとピチャピチャと唾液を絡ませる水音だけが静かな部屋に響き渡る……
「……渚…これ以上してたら、…オレ我慢出来なくなる……ッ」
熱のせいかキスのせいか、俺の頭ん中はふわふわとしていて、
「いいよ……んっ…がま…ん…しなくて…っふっ…」
気付いたらそんな事を口走ってた。
俺を抱きしめていた腕が少しだけ力をなくし、
身体をそっと離され、
「まだ熱があるのに、これ以上したら……」
いいって言ってんのに!って言うよりも早く、俺は自分から橘に抱きつき、その唇を唇で封じ込めた。
「………ッ…なぎ…さ?!」
そして、すぐに橘の耳元に唇を寄せ、
「俺は、おまえのモノなんだろ?だったら……好きにしろっ」
って言ってやった。
だって、今さら熱がどーこーとかの場合じゃねーだろ。
俺バカだから、そんなのどーでもいいっつーか、とにかくもっと橘を感じたくてたまんねーんだ。
「……本当にいいのか?途中でヤダって言ってもやめねーぞ?」
「しつけーなっ……早く続きしろっ…」
「じゃあ、どうなったって知らないからな………」
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