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想いの証 8
「…………。」
なんか、プロポーズみてーで一瞬思考が停止した。
ぽかーんとしてる俺に追い討ちをかけるように、
「………オレはおまえが好きだ。渚はオレが好きか?」
ストレートすぎるっ……て………
しかも時々、俺様発言が顔を出すんだよな……
「……なんで黙ってんだよ。」
「あ、いや………す、き…だよ。」
「なんか、ついでみたいな言い方だな。」
「なんでだよ!俺だって!!」
「………なに」
乗せられやすい単純な性格の俺は、
「………好きだよ!!」
……やっぱりだよ。
まんまと乗せられた。
「………ばーか。声でけーよ。」
あれ?
なんか、照れてる?!
ちょっと嬉しいかも。
昨日、散々ヤりながら好きってお互い言ってたけど、やっぱりこんな風にちゃんと向き合って言うとなんか違う愛おしさがこみあげてくる。
だから、俺はもう一度言ってやった。
「好きだよ、おまえのこと……」
念を押すように、
伝わるように……
こいつがこんなことで少しでもラクになるなら幾らでも言ってやるよ。
だから、
何があったのか早く教えて欲しい……
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