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真実の鍵 4
やんわりと俺の下半身を一撫でする手つきは相変わらず厭らしい。
「…………んんッ……んんッ……」
「あんまり声出すと外に聞こえるぞ。」
言われて思わず口に手を当ててみたけど、すぐに除けられた。
「なっなにすんだよ……!」
「声抑えて涙目の渚かなりクるな。」
「はぁ?!」
ここは学校で、トイレで、しかも1日の始まりの朝だっつーのに、なんなんだよ!
なんか、……なんとなく分かってきた。
こいつ、もうエロスイッチマックスだ………
「あのさ……念のため聞くけど……ここでヤるの?」
「当たり前。今さらこのまま帰っても渚が辛いだろ?」
俺のせいかよ!!
……すでに俺のバカ息子はギンギンだしで確かに辛い。
しかーし!
このままこれ以上してたら誰かがトイレに入ってくるかもしれねーじゃんか!
僅かに残った理性で必死に冷静になろうとした。
それに、向井は帰って来ない俺をきっと心配してる。
「ちょっ、向井が心配してるから…帰らない…と…ッ」
「オレより親友かよっ。」
「いや、そーじゃなくて……」
昨日の帰りに付けた首筋のキスマークはまだくっきりしてるのに、そこにまた強く吸い付き跡を重ねる。
「あのさ、そのヤキモチどーにかしろよ……んッ」
「ヤキモチじゃねー。これは嫉妬だ。」
どっちも一緒じゃんて思ってたらまた深いキスを仕掛けられた。
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