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真実の鍵 10

ドンッ! …と鈍い音がして橘が腰を支えてくれたのに間に合わず、 ………その一瞬で空気が止まった 『なんか今、音しなかったか?』 『し、した……』 あー……バレた 絶対、バレたよ 「……渚、動くぞ」 は?! この状況で動くってありえねーだろっ!! 「バレたのにバレんだろ!!」 「意味不明なこと言ってる暇あったら集中しろ!」 集中出来る方がおかしいだろ!! つか、えっちに集中もへったくれもないだろうよ! そうしてる間に外の奴らは確実にこっちに足音が近づいてきてるようで、こっちは後ろからガンガンに突かれて腰ガクガクだし…… 俺、もうダメだ…… 『お化けじゃねーの?!』 『一番奥のトイレとかありえるよな……』 腰抜けの腰を必死に手で支え突き上げに耐えるけど、この微妙な興奮状態のせいか俺の息子は腹まで反り返りさっき出したのにまた出そうなほどギンギンに勃ってる。 しかも、声は我慢してるつもりでもどうしても漏れてしまうし。 「んんッ…んんッ…」 『なんか、聞こえるよ…な?』 『う……ん。』 たぶん、俺たちの目の前に居るんだろう…どっちかのゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえた気がした。

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