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真実の鍵 11
すると、後ろで俺を突き上げてるはずの橘がドア目がけて、ドンッ!と足で蹴り上げやがった。
なっ────!!
何してんだよっ!!
それじゃ、今ヤッてますって言ってるようなもんじゃん!
そして極めつけ、
「うるせーし邪魔だからさっさと出てけっ!!」
……と、言ってのけたのだった。
俺様って、こんな時も俺様なんですね……
開いた口が塞がらないし、穴があったら入りたい!!
揺さ振られながらも俺は切実にそう思った……
タイミングよく、授業開始のチャイムが鳴って、奴らは逃げるように出て行ったようだけど。
つーか、普通バレないように潜めるだろ。
だけどこいつにはそんなのお構いなし。
いつだって自分優先だ、俺様だから……
そして、何食わぬ顔で事は進んでいく……ホントありえない。
*
「……あぁッ…ん…激しいって…ッ」
「……ったく、とんだ邪魔が入ったから悪りーんだよっ」
腰をがっちり支え、後ろからガンガンと突き上げ文句を言う橘は、いつにもまして激しい。
これじゃ俺にとばっちりじゃねーかよっ!
「バカッ……これ以上激しくした…ら、教室ッ…戻れない……ッ…」
「セックス中に無断で入ってくるあいつらが悪い。恨むならあいつら恨め。」
「こんなとこで…………」
「あ?」
こんなとこで始めるおまえが悪いってよっぽど言ってやろうかと思ったけど、何を言っても無駄なんだろうな。
「もういい…なんで、も…ねーよ」
「……気にしてるのか?」
「……んんッ……あ、…え?!」
「オレと黒瀬のこと……」
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