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真実の鍵 12

「な、…に?!」 一瞬なんのことか分からなかった。 「さっき奴らが言ってた、オレとあいつが一緒に登校したこと……イヤだったろ?」 さっきの剣幕なんて微塵も感じられない、気まずそうな声で言い出したから少しびっくりした。 けど気に掛けてくれる、そんな優しいとこ…… 俺様だけど優しいとこが俺はたまらなく好きだ。 今だって、さりげなく俺の言葉を待ってる。 「……大丈夫だよ。」 「渚?」 「…ちょっと、な…萎えたけど、信じてるから……大丈夫。つーか続きしねーなら抜けよ!」 気にならないわけはないけど、ちゃんと分かってるから、信じてるから、 ……好きだから、大丈夫。 「誰が抜くかよ、………渚、好きだ」 「……ふッ…ああッん…」 律動が再開され、狭い個室はあっという間に吐息が充満していった。 「…ああ、ああッ…」 前立腺を刺激しながら突き上げられ、俺の息子はそろそろ限界。 「……あッ、んんッ…イきそ…」 「…いいよ、オレも出す…ッ…からッ」 乱れたシャツを捲り、背中にキスを落とし出し入れを早くする。 「……んはッ…んんッああ、ああ…」 「……渚ッ、……渚ッ」 名前を繰り返し呼ばれ、突き上げが更に激しくなる頃、俺のを握りこみ腰を揺らすのと同じ速度で扱いていくと自然と背中が仰け反る。 「うッ…んんッ…ああッ…あああッ…イ…く…あああッ!」 「…………イ…くッ………ッ…」 腰の動きが一際早くなって、俺が橘の手に白濁をぶちまけたのと同時に俺の中に橘の熱いのがドクドクと吐き出されていった…… おいおい、マジか…… どうすんだよ朝から中出ししやがって……

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