なんなんだよ！めんどくせーな！ 「相原くん？もう一度聞くけど、さっき優人のこと好きじゃないって言ったわよね？ただの友達だって……。それは本当なのよね？」 「さっきから言ってるように本当です！いいから教えてください。そこまでする理由はなんなんですか！」 煮え切らない先輩の態度に理性が崩れそうになる。 落ち着け……こんなことじゃ橘を守れないじゃないか。 「教えてあげてもいいけど、教えたら相原くん今よりもっと冷静じゃいられなくなるわよ。それでもいい？」 もっと冷静じゃいられなく…なる…… それでもいい。 俺は、真実が知りたいんだ。 「…………いいです、教えてください。」 すると、先輩はバックから携帯を取り出すと何か操作し出し、携帯を俺の耳元に近付けた。 「聞こえる？誰の声か分かる？」 先輩は反対側の耳元に唇を寄せ、 「誰の喘ぎ声か……わかる？……ふふっ」 薄笑いを浮かべながら面白そうに囁いた⋯⋯───