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愛しくて、優しい……人 14

「ふっ……ッん、あッ…ん…」 気付いたら俺に跨り、剥き出しの俺のに自分の下半身を擦りつけながらキスする橘は相変わらずエロくて、俺だってさっき途中で止められたままのアソコが苦しい。 チュッとリップ音をつけ唇を離して至近距離で見下ろされ、 「………渚、オレにもっと夢中になれよ。余計なこと考えられねーくらい渚の頭の中をオレでいっぱいにしろ。」 そう口にするとまたすぐ口を塞がれ、ついばむような短いキスが続く。 「……ッ…んん…ああッ…ん…おまっ…」 おまえはやっぱり俺の心を見透かす天才だよ。 「オレだって………不安だけどそれ以上に渚を愛する。だから、心配するな……」 俺が欲しい言葉をちゃんとくれるこいつが、かっこよすぎでまた好きになっちまうじゃんか。 「……………たちばな?」 「………どうした?」 「……………まっ…まってて。俺がおまえの名前を、ちゃんと呼べる日まで。」 「無理するなよ、オレは今となってはどーでもいい。渚が隣にいてくれるなら呼び名なんてどうでもいい。でもこの前セックスの時に一回だけ呼んでくれた時はヤバかったな。思わずイきそうになったし。思い出しただけでもイきそうになるよ。」 「……………。」 ……………なんだよ、なんか、ムードぶち壊し。 こいつはオブラートって言葉知らねーのかよ。 やっぱり“優人”なんて一生呼んでやんねーから!! 「怒った顔の渚も好きだけど、そろそろ泣き顔が見たいからおしゃべりはおしまいな。」 悪態を吐くつもりがまたこいつのペースになっていく。 そして耳元で低く囁くようにそんなことを言われ、先走りの滲むガチガチに固くなった俺のに、 そっと手を伸ばした……

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