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愛しくて、優しい……人 23

「………おまえはオレを煽る天才だな」 言葉の意味を理解する間もなく、前と後ろの刺激が加速して一気に吐精感が沸き上がる。 「……えっ?!……ちょっ…んんッ…あッああ……!」 下では妖艶な表情の橘が俺を欲情の眼差しで見つめていて、俺の名前を繰り返し呼び続け、2人の荒い息遣いと結合部分からのグジュグジュという厭らしい音と、もうそれしか耳に入ってこない。 「すげー音……渚の中すげーグチュグチュで気持ちいい……」 「んんッ……」 俺だってヤバいくらい気持ちいい。 でもそれを口にする隙もないくらいガツガツと攻められ、俺は声にならない声を漏らすしかできなかった。 身体中の意識がそこに集中するほどで、ここがリビングでソファーの上だということさえどうでもよくなる。 ただ、ただ、絶頂を目指し腰を揺らし更に声を上げるだけ…… そして、俺のを握る手に更に力が込められると、いつもの感覚が蘇る。 「……ッ…出そ…んんッ…」 「いいよ、イけよ……ッ」 片方の手でソファーの背もたれ部分を掴み、必死に腰を揺らし出し入れを繰り返す。 「……ああッ…あッ…た、ち…ばなぁ……」 でも、自分じゃうまく気持ちイイとこに当たらなくてあと一歩のとこでイけなくて、もどかしさから無意識に橘の名を呼んでしまう。 「……ッ…たく…可愛いなぁ……」 見兼ねて俺の腰を掴み、俺より知り尽くしてる橘のが中を掻き混ぜる。 「……ッ…んぁぁ…気持ち…い、い…」

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