「待たせてごめんね。」 戻って来た時には、いつもの穏やかなほっしーに戻っていた。 「ほっしー……望月になんかされたの？」 「え？！されてないよ？」 「だって、なんか言い合いしてたみたいだったから……」 俺の為に、ほっしーは望月に文句言ってくれたりしたのかな…… 「なんか、ごめん……ほっしーにいつも助けてもらっちゃって……」 「え？！……いや、気にしないで？僕が勝手にしてることなんだし。それになんだか我慢できなかったんだ。」 「え……？」 「いや、なんでもないよ。」 唯一、橘とのことを知ってるほっしーにはいつも迷惑をかけてしまう。 「ほっしーって……すげー優しいよな。彼女とかは幸せだな！」 「………そ、そんなことないって……僕はそんな優しい人間じゃないよ。ゆうちゃんの方が優しい………あ、ごめん。」 俺が何か気にすると思ったのか、気を遣って謝るとことか、マジ優しいと思う。 「ほら、そんなとことか………。まぁ、橘の事は気遣わなくていいよ、俺は大丈夫だから。」 「僕は相原くんとゆうちゃんのこと知ってるんだから、僕の前まで強がらなくてもいいんだよ？でもまさかとは思ったけどここ来てみてよかった……」 そうだ、絶妙なタイミングでほっしーが来てくれたから俺は望月にキスされなくてすんだんだった。 「なんでわかったんだ？……俺が望月のとこに居るって。」 「うん、そのことも含め…相原くんに話があるんだ。とりあえず、もうお昼だしゆっくり話せる屋上行こうか。」