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真夜中の密事 2
それに、反対に聞きたいくらいだ……
「俺たちって……今も付き合ってるんだよな?」
曖昧なまま待つより、ちゃんと聞きたかったから、俺は躊躇いつつも問い掛けた。
『………当たり前だろ。』
「……………よかった…」
モヤモヤしてた気持ちが、少しだけすっきりして、ホッとしたのも束の間で、胸がチクチクするのはやっぱり消えない。
『…………なぁ?』
「なに?」
『………一時間後、』
「え………?」
『学校帰りにいつも歩いてた公園で……待ってる。』
「えっ?!でも……おまえ……」
『明日早朝の便で発つから時間はない。でも、やっぱり………オレも渚に会いたい……だから、公園で待ってる。』
橘に会える……
嬉しい……
すげー嬉しい……
でも……
「でも俺………」
『大丈夫だよ、渚は悪くない。オレが我慢出来なかった…それだけだ。』
そして、最後に“来るまで待ってるから”と言われ、電話は切れた。
会ったらきっと別れがもっと辛くなるだろう……
だけど、俺は単純で馬鹿だから、そんな後のことなんてどうでもよかった。
とにかくアイツに会いたい……
ただ、それだけ……
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