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真夜中の密事 31

「せっかく外なんだから……これもしとかねーと……ッ…渚、ちゃんとしがみついてろよ。」 「……は?!何?!」 繋がったまま、こいつは自分の腰に絡み付く俺の両足を両手でがっちり掴んで、こともあろうことかそのまま腰を浮かせた。 「外出るぞ……」 「は?!……なななに言ってんだよ、無理にきまっ………んッ……」 いわゆるコアラ抱っこの状態で外に出ると、振動で下半身への刺激がすごいし、尻から下が外気に晒され寒い。 さっきまでも十分外だったけど、とりあえず穴の中だった。 でも今は完全に外で、木の隙間から見える空には星が瞬いてて、月明かりがぼんやりと照らす木々は、幻想的で…普通ならムード満点なのだが…… 何故か俺たち、そんな星空の下……ヤってる しかも俺、すげーカッコだし…… 「……ッ…お、降ろせ……ッ…んんッ…はッ」 「……ッ…はッ…これ、突き刺さって、気持ちイイだろ?」 「なんか……刺激が……やばッ……ああッ!」 いつもと違う角度に当たるそれがすごい勢いで奥まで突き上げ揺さぶってくる。 この体位…なんか昔、エロ本で見たかも。 女を抱きつかせながら立ったまま突き上げるヤツ……確か、えき…えきべん??無茶苦茶な名前だし、すげー大変そうだしで、俺には絶対無理って思ったのを、今まさにされてる。 ただ大変そうだと思ってたけど、されるとなんか癖になりそうな刺激で、ちょっと気持ちイイかもと思ってしまったけど… 目の前の橘の額にはうっすらと汗が滲んでて、担いでる方はなんか辛そう。 「……俺、重くないの?」 「……大丈夫…ッ…」 ゆさゆさと下半身を揺らしながら奥に届くように深く深く突き上げられると、味わったことのない快感が全身を駆け抜けてきた。

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