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運命の悪戯 3
*
教室に向かう途中、廊下をとぼとぼ歩いていると突然後ろから肩を叩かれ、振り向くと息を切らしたほっしーが居た。
「あ、ほっしー、おはよう。」
「相原くんッ…お、はようッ…」
ぜーぜーと息が整わないままあいさつをするほっしーがちょっと可笑しくて沈んでた気持ちがほんの少しだけ軽くなった。
「ほっしー、大丈夫?そんな急いでどうした?」
「いや、ゆうちゃんとちゃんと話出来たかなって心配だったからさ。」
……そうだった。
ほっしーは俺と橘が昨日会ったことも知らないし、それに俺、昼間はかなり怒ってたし心配するのも無理ない。
「……心配してくれてありがとう。ちゃんと落ち着いて話せたよ。」
「そっか、よかった。ちゃんと話し合って欲しかったから、それ聞いて安心した……」
「でさ…電話の後、俺…橘と会ったんだ……」
「そうなの?!だって、ゆうちゃん飛行機……」
「うん、俺が無理言って、ギリギリまで一緒に居てくれて、朝方別れた。」
「そっか……じゃあ仲直り出来たんだね。」
仲直り……
仲直りっていうかなんていうか……
違った方法で仲直りしたっていうか……
「相原くん?なに百面相してるの?」
「あ、え?!ななななんでもない!」
言われて公園でのあれこれを思い出し、急に恥ずかしくなってしどろもどろになる俺にほっしーは何かを察したのか、ニコリとして話を続けた。
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