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運命の悪戯 11
……たくっ、どうしても寂しい時っていつのタイミングだよ。
来いと言われると、なんか意地でも行きたくねー気になってくる素直じゃない俺の性格。
だから俺はカードキーを引き出しの奥へと押し込んで勢いよく引き出しを閉めた。
そしてまたベッドに横になり目を閉じる。
目を閉じるとさっき夢の中でされたキスが浮かんで、妙にリアルだった唇に残る感触。
まったくもってそんな気はないのに軽く下半身が反応しかかってる。
おい、ちょっと待て……
俺、たまってんのか?
キスだけで反応って…どんだけだよ。
心の中でツッコミを入れ、最後にシしたのはいつだったか思い出してみる。
最近一人でシたのは………
よくよく考えてみたら、橘と付き合ってからは一人でシたことなんてなかったし、する隙さえ与えられねーくらい迫られてたっけ。
つーことは、夜中公園でシたのが最後……か。
外なのにお構い無しに迫られまくって、まぁ…俺もめちゃくちゃ気持ち良かったけど……て、思い出しちまったらまた俺のバカ息子は反応しやがった。
それをズボンの上からそっと触れてみると身体がビクッと震えて、更に硬さを増した気が。
…………ヤバい、どうしよう。
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