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運命の悪戯 23

「………あの、さ……むか」 「俺はっ!おまえが生徒会長と仲良くするの反対だから!」 やっぱりまた同じようなことを言い出した向井に完全に話しを遮られ、しかも一方的にそんな事を言われたら、さすがの俺もムカついた。 「おい、黙って聞いてりゃ、いきなりなんでそんな事言い出すんだよっ!反対とか、向井に言われる筋合いねーだろっ!」 なんか、すげームカついちまった俺は自分でもビックリするくらいのデカい声で怒鳴り付けてしまった。 「筋合いって……。まぁ、俺は相原にとっては、ただの親友ってだけだからそんな俺に言われたくねーよなっ!!」 「おまえ、何言ってんだよ、ばっかじゃねーの!?親友、親友ってさっきからうるせーんだよ!!」 「うるせーってなんだよ!俺はおまえの為を思って言ってやってるのにっ!」 「はぁ?!俺の為ってなんだよ!アイツの事何も知らねーくせに!!」 ずっと視線を外したままだった向井が俺が吐き捨てた言葉に反応して顔を上げ、俺の視界に映ったと思ったら次の瞬間そのまま勢い任せに両肩を掴また。 「アイツがそんなに大事か…………!!」 「……え……え?……むか、い?」 そして次の瞬間そんなことを言われ、目の前の向井は切羽詰まったような表情のまま続けた…… 「…………俺はっ!!」

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