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運命の悪戯 25
俺のことなんか完全無視で向井と望月の会話は段々とエスカレートしていく。
「あっそ、口説いてないなら俺が渚のこと貰っちゃおうかなぁ~」
あー…めんどくせー。
やっぱりだ。望月が関わると途端に面倒くさいことになるんだよ。
なんで向井を挑発するような余計なこと言うかなぁ……まったく……
「いい加減にしてください!相原はモノじゃねーし、あんたなんかに渡さない!!」
そんな状況下で案の定向井がキレて望月を睨んだ時、すげーマジな顔でそんなことを言ったもんだから、ビックリした俺は一瞬思考がスパークした。
「む……向井?!」
「いいなぁ…俺も言われてみたいね、そんなセリフ。渚、モテモテだなぁ。」
俺が軽く混乱してるにも関わらず相変わらず空気が読めない望月は、茶化すようにニヤニヤしながらそんなことを言うから、さすがに俺もそろそろ我慢の限界で怒鳴りつけようとしたのに……
でも、先に聞こえてきた怒りを含んだような声に振り返ると意外な奴が立っていた。
「望月先生、またちょっかい出してるんですか………」
「ほ、ほっしー?」
声の方に視線を向けると、不機嫌そうな顔をしたほっしーが居た。
「おまえ………いつの間に……」
そしてあっという間にクールダウンした望月……
「ちょっと前から居ましたよ、だから先生がちょっかい出してるとこもちゃんと全部聞いてました。」
「全部?!マジかよ……」
「そうです、全部です。まったく………あなたって人は………」
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