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友達以上、恋人未満 2

「とりあえず、校内の見回りはローテーションで行う。橘が居ない分、今年は一人ずつでの見回りになるからよろしく。」 文化祭や、体育祭など年間イベントは生徒会が窓口となり色々と仕切っていく。今年の文化祭も、出店する店の管理や資金管理、体育館利用のタイムスケジュール管理……と、本番前から大忙しだ。 そして、極めつけが当日の校内パトロール。 生徒会の腕章と一緒に当日のタイムスケジュールの紙が配られた。 「は?!俺、一番最後なの?!つーか、帰り遅くなんじゃん!やだよ!!」 「渚、うるせーよ。黒瀬は女だしそんな遅くまで見回りさせられねーし、星川も用事あるし、おまえしかいないんだよ、我慢しろ。」 よりによって見回りが一番最後とか最悪だ。 普通は顧問の望月が最後だろ。 「えー…。先生が最後に見回りして帰ればいいじゃないですか。」 「俺も用事があるんだよ。鍵は職員室に戻してくれればいいから、よろしくな。」 「はぁ?!何なんだよー!」 「相原くん、ゴメンね。どうしてもイヤだったら僕、代わろうか?」 「え?!マジ!?ほっしー用事大丈夫なの?!」 「星川!余計なことするなっ!」 「あーもう、分かったよ。やるよ、やればいいんだろ!!」 せっかくのほっしーの好意も望月に邪魔され、俺は結局夕方からのパトロールを、文化祭の間2日間ともする羽目になった。

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